アルツハイマー病の原因とされるタンパク質「アミロイドベータ」生成を抑える新たな物質を、同志社大の舟本聡准教授(神経病理学)らのチームが開発し、9日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。副作用の少ない予防や治療に役立つと期待されている。
チームによると、アミロイドベータ生成に関わる酵素の働きを抑えることで、アルツハイマー病を治療できる可能性があるという。
だが、これらの酵素は体内の他の場所で重要な役割を担うため、働きを阻害すると皮膚がんなど重大な副作用を起こすことが分かってきた。
そこでチームは、C99というタンパク質に酵素が結合し、アミロイドベータができる過程に着目。詳しいメカニズムを解明し、酵素の働きを損なわずに、結合を阻害する物質の開発に成功した。
開発した物質をマウスに投与すると、脳内のアミロイドベータの産生が約2割減った
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131009/scn13100919270003-n1.htm