日々の仕事に追われ、オシャレへの興味も薄くなってきて早数年。仕事でスーツを着ることになる平日はともかく、週末を過ごすときのファッションってだんだんテキトーになってきてません? 筆者なども気がつけば地味な「オッサンカジュアル」に身を包んでしまっているような…。服装で若く見せるコツってないんだろうか。
「センスの良し悪しやアイテムのオシャレさよりも、実はイメージを大きく左右するのが全身のシルエットです。男性は30歳前後になると体型が変化してきて、体のラインがたるんできがち。それを隠そうとしてワイドサイズの服装を選んでしまう人が非常に多いんですが、体のラインは隠せても全体的にはしまりのないシルエットになり、結果的に老けたイメージを強調してしまうんですよ」
と教えてくれたのは、ビジネスマンを中心に男性専門のコーディネートサービスを手がけている「ファッションスタイリストジャパン」のスタイリスト・吉川浩太郎さんだ。そういえば、筆者も最近はおなか回りに自信がなくなってきて、タイトなシャツを避けているかも。
「では、きつめの服を選べばいいかというと、成熟した男性にはあまりタイトな服装は似合いません。若々しく引き締まって見せる服装のコツは、体のラインを隠さないジャストフィットのサイジングにつきますね。シャツであれば身幅が体にぴったり合うもの、ズボンは太ももがダブつかないものを選ぶのが基本。自分のサイズが分かるまでは、ショップで店員さんに相談しつつ、納得いくまで試着をするべきです」
どうも店員さんを前にすると緊張しちゃうんだけど…。あとで後悔するよりは、開き直って堂々と試しまくるべきか。
「ちょっとした技としては、ワイシャツの襟は少しだけ高めのものを選ぶと、はつらつとしてエネルギッシュな印象を与えることができます。また、実は全身のイメージに影響するのが靴選び。中年の方にありがちな黒くて丸っこいビジネスシューズや、変に子供っぽい印象になる布系のスニーカーは避けたいですね。カジュアルなら少し細身のレザーシューズやレザースニーカーを合わせると、服装を問わずに品よくさわやかな雰囲気でまとめられます」
オシャレのセンスに自信がなくても、最低限「ちゃんとしたサイズ」を心がけるだけで、老けたイメージは払しょくできそう。若く見せようと派手なアイテムに手を出すより、まずはサイジングにこだわるのが正解のようだ。
(呉 琢磨)
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