ミドリガメは縁日で売られていたりする、手に入りやすいカメです。ただし、手に入りやすい分、手放す人も多く、特定外来生物法の要注意外来生物リストにも登録されている生き物です。飼う時は、一生面倒を見てあげる覚悟があった上で飼育する必要があります。
■ミドリガメを飼う前に、ミドリガメのことをもっと知っておこう
ミドリガメは大きくなります。買う時は4~5cm程度の大きさでも、1年で2~3倍、大きく成長すると最大30cm程度まで大きくなるものもいます。また寿命も長く、一般的には20~30年とも言われています。まずは大きくなってもかわいがってあげられるかどうか、長い時間を楽しく一緒に過ごせるかどうか、じっくり考えてから飼うようにしましょう。また、カメ同士でのケンカを防ぐためにも、1匹飼いがお勧めです。
■ミドリガメの飼育は長期戦!まずは、飼いやすい環境を整えよう
ミドリガメの飼育に最低限必要なのは、水を入れる飼育ケースと、甲羅干しをする岩場です。ミドリガメはきれいな水が大好きです。そのため毎日水替えをして、ふんを掃除しなければなりません。新しく入れる水には、カルキを抜いた水を利用しましょう。
■水はたっぷり、陸場はしっかり確保しよう
水の深さは、ミドリガメが立ちあがった時に顔が水面から出るくらいが適切。カメの甲羅が出ないように深めに入れてあげましょう。また甲羅干しをする陸場がないと、ミドリガメの大好きな日光浴ができません。ミドリガメがのぼりやすく、安心して休める陸場を用意してあげましょう。また日光浴には、太陽の光が一番です。ただし、飼育ケースの半分には日陰も用意してあげて、ミドリガメが熱射病にならないように注意してあげましょう。
■ミドリガメは、もりもりなんでも食べるので注意!
ミドリガメは雑食でなんでも食べますが、あんまりなんでも食べさせすぎると大きくなり、飼うのが大変になってきます。また、エサのえり好みをし始めると、カメ用の配合飼料を食べなくなってきて、持て余してしまうことも。エサにはカメ用の人工飼料を1日1~2回程度、食べ残しのない程度に与えましょう。また複数種類の飼料を準備しておき、ミドリガメの食いつきが悪くなったら、飼料を変えてみてください。
■1週間に1回、甲羅をスポンジで洗ってあげよう
1週間に1回は、ミドリガメを取り出して、甲羅をスポンジでやさしく水洗いしてあげましょう。同時に、ミドリガメの健康チェックもしてみてください。ミドリガメでよく見られる異常が「まぶたの腫れ」、「カビ」、「体の傷」です。甲羅を洗いながら、異常がないか確認してあげましょう。
また屋外でミドリガメを飼育するならば、冬眠ボックスを用意する必要があります。冬眠をさせる方法はむずかしいので、必ず専門書に目を通してから行うようにしましょう。
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/living/mycom_863595.html