油で揚げずに空揚げやフライを作る電気フライヤーやオーブンレンジ。以前紹介した『揚げない』空揚げは好評でしたが、エビフライなどのパン粉揚げは「焦げ色はあるが、トーストのパンくずをまぶした味」と酷評される結果に…。味を改善するには少量でも油が不可欠でした。
油を衣に加えるのに活躍したのが、容器の中に油を入れて霧状に噴霧する「オイルスプレー」。油は水のように簡単に霧状にはなりません。製品には、蓋を上げ下げして圧力をかける加圧タイプと、ノズル部位を工夫した非加圧タイプがあります。加圧タイプ4種類、非加圧タイプ1種を調べました。
まず、加圧タイプで連続3秒間噴霧した油の量と、非加圧タイプは1プッシュの量を測定。加圧タイプは霧の細かさや広がり方に多少の差があるものの一点に集中しがちで、非加圧タイプは霧状に広く噴霧されました。
次に、220度に予熱したガスオーブンに10分入れてハムカツを調理。油なしは全体的に白っぽく、パサパサした食感です。油を掛けたハムカツはほぼ均一に色づいて、カリッと香ばしく焼き上がり、パン粉から油が染み出すような油っぽさは全くありませんでした。
オイルスプレーを使うと薄く均一に油が掛かり、使用量も少なくヘルシーです。ただ、火の近くで使うのは危険。フライパンなどに吹き付ける場合、火に掛ける前か火を止めてから使ってください。
油の出が悪くなったときは容器の中に洗剤液を入れて何度も噴霧して噴出部を洗い、丁寧にすすいで乾かしましょう。(エフシージー総合研究所 食品料理研究室 www.fcg-r.co.jp)
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130921523.html