新潟市で、精神科医やNPOの代表などが参加して、自殺予防のためのフォーラムが開かれました。県内で去年1年間に自殺した人は617人で、人口10万人あたりでは、26.4人と、全国で2番目に多くなっています。
とくに、新潟市は181人と、全体のおよそ30%を占めて深刻な状況で、新潟市では、今月を自殺対策推進月間と定めてさまざまな取り組みを行っています。
14日は、新潟市中央区のホテルで自殺予防のためのフォーラムが開かれ、はじめに、精神科医で、立教大学現代心理学部の香山リカ教授が、「自殺を防ぐために、自分に対する評価を甘くして日常の、小さな喜びを大切にしたり人に頼ったりして気持ちを楽に持ってほしい」と呼びかけました。
このあと自殺予防に取り組む専門家やNPOの代表などが座談会を行い「『夢』や『希望』といった大げさなものではなく、例えば、来週の予定を作ることで、社会とのつながりを築くことが自殺予防につながる」といった意見が出されました。
訪れた女性は、「ほんの小さなことで、自殺を防ぐことにつながると気づかせてもらい、有意義でした」と話していました。
新潟市では、9月17日と19日、それに、21日に自殺防止の相談会を開くことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033965011.html?t=1379204304843