お酒の勢いでつい余計な一言を言ってしまったばかりに翌日から同僚の自分を見る目が変わってしまった、なんていう経験はありませんか? 酔っ払うとなぜか普段なら絶対言わない(言えない)ことも何なく言えてしまうもの。時にはそれが”大失言”となる、その理由を脳科学的に解明した学者たちがいます。
米イリノイ大学シカゴ校の精神医学部では、fMRIと呼ばれる脳スキャンを使い、アルコールを摂取した時の脳の活動を観察。すると、行動をコントロールする脳の扁桃(へんとう)体と呼ばれる部分の活動が弱まり、前頭前野皮質の一部で脅威を知らせる眼窩(がんか)前頭皮質間のコミュニケーションが邪魔されてしまうことが分かりました。
つまり、「理性を失った」「怖いもの知らず」という飲み会の場ではまさに危険なマシーンと化してしまうのです。
この結果は、アルコール依存症がなぜよく攻撃的な態度と社会からのドロップアウトと結びつくのかを示唆していると同大学精神医学部のK. Luan Phan教授は述べています。
お酒の影響でふさわしくないこと発言をしてしまうメカニズムは解明されましたが、これを予防する対処法は報告されていませんので、お酒の飲み過ぎにはご注意を!
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Heavy Drinking May Impair Ability to Interpret Social Cues
http://www.livescience.com/39386-alcohol-intoxication-brain-communication-social-cues.html
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-697566.html