[ カテゴリー:子育て ]

10代の子どもを怒鳴り散らすのは逆効果―米研究

子どもが10代になると思春期という難しい時期に入ります。どうしたらやる気があふれ、他人を尊敬し、行儀が良いティーンエージャーに育てられるかと親は頭を悩ますでしょう。

ひとつ親がしてはいけないことがあります。それはあまりに言うことをきかないからといって、怒鳴り散らす、叫ぶ、ののしる、または侮辱すること。

 

新しい米大学の調査では、こういった方法はまったく効果がないどころか、逆効果であると報告されています。かえって子どもを問題行動に走らせたり、うつ傾向にさせてしまうそうです。

 

頭ごなしにしかる、または怒鳴ることは親の目的を達成しないし、それ以上に子どもの心理に有害と唱(とな)えるのは、

 

米ピッツバーグ大学心理学部のMing-Te Wang准教授。「この事実が、多くの親が、いくら大声でしかったところで、ティーンエージャーの子どもは聞いていないと言っている理由を説明しています」とMing-Te Wang准教授。

 

Ming-Te Wang准教授率いるチームは、米ペンシルバニア州の967の両親がそろった家族とその10代のこどもの親子関係と心理的健康を2年間に渡り調査しました。ほとんどが中流階級の白人家庭だったそうです。

 

ジャーナル誌『Child Development』に発表されたこの調査結果によると、13歳の時に親から厳しいしかりの言葉を浴びていた子どもは、14歳になるとうつの症状を伴うことが多かったそうです。さらに、怒り、攻撃性が強く、破壊行為、違法行為に及ぶ問題行動も多く見られたとのこと。

 

怒鳴りつけることは、子どもをまったく放置することと同じくらい効果がないこと。特に自我が急成長をとげるこの時期、子どもに必要なのは親から尊重。あれはダメ、これはダメとしかられるだけでは、かえって反抗心に火をつけ、間違った方向へ向かわせてしまうのです。

 

親は子どもを思うばかりに大声でキツイ言葉を浴びせても、受け皿の子どもはそれを愛情として受けとめることはできません。子どもにとっては「かなりの衝撃」であるのです。

 

10代の子どもと接する時に大事なことは以下の点だそうです。

 

・子どもに常に注目し、良ことをしたら褒める
・しかる時は、自分を主語にする
例)“早く寝なさい”ではなく、“毎日遅くまで起きていて、お母さんは心配しているの”
・問題が起きたら、一緒に解決する、または何がベストか交渉する
・危険な行動に及ぶ時はリミットは親がつくる
・怒鳴り散らしたり、罰を与えることは、その時は問題の行動を止められるかも知れません。しかし、それでは本来の目的であるこう育ってほしいという親の望むようには育たないものです。

 

「親は子どもを“傷つけたい”とは思っていないはず」とイエール大学子供心理学のAlan Kazdin教授。親は“教える”ことに専念することが大事だと彼は言っています。

 

「私たちが“教える”ことに成功すれば、子どもは問題を再発させないでしょう。逆に傷つけてしまえば、悪い行動を増発させるだけなのです」。これには、コミュニケーションの密度を増やし、愛情とリミットを教えることが3原則だとKazdin教授は述べています。

http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/education/mynaviwomen-672706.html

 

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

コメントする

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp