ジャンクフードが無性に食べたくなったりしたことはありませんか。この衝動的な「食べたい!」という欲は、どうやら寝不足が原因らしいですよ。
バークレー大学のマシュー・ウォーカー博士率いる調査チームは、「睡眠」と「健康志向」の関係を調べるためにさまざまな実験を行ったそう。その中のある実験では、10代の若者30人を集め、「睡眠時間」と「食事に選ぶ食べ物」の関係性を調査。
実験では「十分な睡眠を取った時の脳」と「寝不足時の脳」をMRIで調べ、その後に80種類の食材(低カロリーから高カロリーのものまでとさまざま)の中から食べたい物を選んでもらうというもの。参加者は、実験に参加してくれたお礼にと、選んだ食材であればどれだけ食べても良いと伝えられたそう。
その結果、寝不足時の脳の「脳底部」の動きは活発化し、「脳の上部」の働きが落ちていたことが判明。これは「欲求」が強くなるということを意味しているそうで、空腹時には特に「食べたい」という欲求が強くなる傾向にあるということ。つまり、寝不足だと食欲が増してしまうのです。
そして実験参加者の若者たちが寝不足時に選んだ食材は、どれも「高脂質」「高カロリー」のものであったそう。この結果に対して博士は「脳の大部分は寝不足により動きが遅くなっているため、判断力が失われています。『食べ過ぎた』などの判断ミスはここから来るのです」と述べています。
ちなみに、睡眠をしっかり取っていた時に参加者が選んだ食材は、どれも健康的なものばかりだったそう。睡眠にここまでの力があったなんて、驚きですね。
お菓子が食べたいという欲求が強くなり、判断ミスを犯した挙げ句に暴食してしまう…。その原因が睡眠時間にあったのです。ダイエットには睡眠が重要であるということが分かった今、布団に早く入るようにしたら良いかも!?
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
参考:Insomnia Increases Junk Food Cravings
http://www.psychologytoday.com/blog/the-athletes-way/201308/insomnia-increases-junk-food-cravings
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-662966.html