日本付近に停滞する秋雨前線に向かって、台風17号からの暖かく湿った空気が流れ込む一方、上空には寒気があるため、大気の状態が非常に不安定になっている。あす4日にかけては、九州から東北にかけての広い範囲で大雨による土砂災害や落雷・竜巻などの激しい突風に十分な注意が必要だ。
3日午前中は、西日本を中心に活発な雨雲がかかり、高知県土佐清水市では午前8時半過ぎまでの1時間に52ミリの非常に激しい雨が観測された。
西日本では、先月30日からまとまった雨が降っていて、降り始めからの雨量は鹿児島県や宮崎県では400ミリを超えている所がある。これまでの大量の雨で地盤が緩んでいる可能性があるため、今後は少しの雨でも土砂災害のおそれがある。
また、九州から東北にかけての広い範囲で、落雷や竜巻などの激しい突風も予想されている。気象庁は、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど安全確保に努めるよう呼びかけている。
一方、台風17号は3日午前9時現在、奄美大島の西にあって、1時間に10キロの速さで北東に進んでいる。
台風は3日から4日にかけて奄美地方に最も接近し、その後は動きが遅いながらも、ゆっくりと北上し5日には九州南部に近づくおそれがある。
ただ、進路がまだ定まっていないため、予報円がかなり大きくなっており、今後の動向に注意が必要だ。
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