国産ブドウ100%のワインの味や香りを競う「第11回国産ワインコンクール」の受賞ワインが、山梨県庁で発表された。23道府県の103ワイナリーから762点が出品され、過去最多の363点が受賞。記者会見した酒類総合研究所の後藤奈美審査委員長は、山梨や長野など有名な産地以外の台頭や、欧州系品種を原料としたワインの品質向上を称賛した。
英、オーストラリアなどのワインジャーナリストら25人が、7月30、31日に審査。金賞31、銀賞113、銅賞180、奨励賞39を選出した。都道府県別では、過去最多の9道県のワインが金賞を獲得。中でも山形、埼玉、石川の3県のワインは、初の金賞受賞となった。
後藤委員長は、仏ブルゴーニュ原産の「ピノ・ノワール」を原料としたワインの躍進を強調。フランスと比べ、高温多湿な日本の気候では栽培が難しい品種ながら、3点が受賞したことを評価。「日本では栽培が難しい欧州系品種も、工夫を凝らして栽培技術を向上させているワイナリーに敬意を表したい」と述べた。
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