のどごしの良いそうめんは見た目も涼しく、食欲のない夏にもぴったり。ゆで方を工夫すると、おもてなしの一品にも早変わりし、ホームパーティーなどにも活躍しそうだ。さまざまなそうめんの食べ方を兵庫県手延素麺協同組合に聞いた。(村島有紀)
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◆ゆで過ぎに注意
兵庫県は、手延べそうめん「揖保之糸(いぼのいと)」の産地。主に、たつの市や宍粟(しそう)市、姫路市などで生産され、同組合はホームページ(www.ibonoito.or.jp/recipe)で、めんつゆの作り方、薬味などを紹介している。レシピ本『料理帖 揖保之糸』(ワニブックス、900円)も発売した。
同組合の田中浩幸(ひろゆき)・企画課長は「播州でも、冷やしためんをつゆで食べるのが一般的。とはいえ、そうめんはどんな食材にも合うから、いろいろ試してほしい」と話す。
最も大切なのはゆで方。「ゆで時間は沸騰してから1分30秒~2分。ちょっとほかのことをしていて、時間がオーバーすると、ゆで過ぎて失敗するので気をつけて」と田中さん。
ゆで方の基本は、大きめの鍋にたっぷり水を入れ、吹きこぼれないように気をつけること。ちょっとした集まりやホームパーティーといったおもてなしなどの際は、束のままで盛りつけると、まるで川の流れのようになり、きれいに見える。
パーティーで活躍しそうなのが、めんつゆに薬味を加えたり、みそを混ぜたりした「変わりめんつゆ」。シイタケの甘煮や白ねぎ、大根おろしなどの定番のほか、キムチや豆板醤(トウバンジャン)、カレールーなども合う。残り野菜をみじん切りし、めんつゆに酢を加え、サラダ風のつゆにしてもいい。
◆早めに食べ切る
夏のイメージが強いそうめんだが、最近は季節を問わず消費される傾向もみられる。そうめんは冷やしだけでなく、温かいつゆにつけるにゅうめん、フライパンで炒める焼きそうめんなども手軽にできるからだ。そうめんの産地やつゆメーカー各社もホームページ上で、和洋中、エスニック料理など、そうめんを使った各種レシピを紹介しているので参考になる。
田中さんは「家庭で1年保存しても、ひね(古物=熟成麺)にはならないので、新物(その年に作った麺)は早めに食べ切ってほしい」と話している。
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■変わりめんつゆ
《いずれも材料・2人分》
(A)【カレーつゆ】
めんつゆ(ストレート)…大さじ3▽水…1・1/2カップ▽カレールー…2皿分▽クレソン…適量
〔1〕小鍋に水を入れ、沸騰したらカレールーを加えて溶かす。
〔2〕(1)にめんつゆを加え、好みでざく切りしたクレソンを浮かべる。
(B)【和風野菜のサラダつゆ】
めんつゆ(同)…1カップ▽長ネギ、三つ葉、ニンジン…各適量▽酢…大さじ1
〔1〕野菜をみじん切りする。
〔2〕ボウルでめんつゆと酢を混ぜ、(1)を加えて混ぜる。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130721/trd13072111470002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130721/trd13072111470002-n2.htm