新潟市の鳥屋野潟の治水事業について専門家らによる検討委員会が開かれ水があふれる危険性が高い潟の周囲5.6キロに堤防を整備したうえで遊歩道として活用するとした計画がまとまりました。
新潟市の鳥屋野潟は平成10年の豪雨で水があふれ周辺の住宅など5000棟余りが浸水する被害が出たことなどから県が堤防整備などの治水計画の策定を進めています。
18日は、専門家や住民の代表などが県の計画を検討する会議が中央区で開かれ、県の担当者が潟の周囲およそ10キロのうち堤防がなく水があふれる危険性が高い、5.6キロについて堤防を整備するとした計画を示しました。
そのうえで、景観に配慮するためにできるだけ堤防の高さを抑え、最高で1メートルとするほか、遊歩道として活用すると説明しました。
委員は県の計画を了承したうえで「自然環境に配慮した整備をすべきだ」とか、「工事にあたっては、環境の変化を監視しながら進めて欲しい」といった意見を出していました。
県は今後20年以内に整備を進める方針で、費用はおよそ95億円と見込んでいます。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033095401.html?t=1374191515021