レキットベンキーザー・ジャパン( http://www.rb.com/jp )は1日、「食中毒と衛生に関する意識調査」および「ハンドソープを用いた正しい手洗い効果試験」の結果を発表した。意識調査は5月31日~6月3日に、25~49歳の主婦241人を対象として行ったインターネット調査。手洗い効果試験は6月12月に衛生微生物研究センターで行われた自主調査。
梅雨時期から夏季の間は、細菌の増殖に最適な高温多湿の環境となるため、細菌性の食中毒被害が多数報告される。厚生労働省の調査によると、細菌性食中毒の年間患者数のうち、65.6%%は6~9月に報告されているという。調査では、食中毒を経験したことがある主婦とない主婦に分け、食中毒の原因となるバイ菌への意識の違いを聞いた。
○食中毒経験のある主婦はバイ菌に敏感
「普段の生活の中で、バイ菌についてどの程度気にしているか」を聞いたところ、「非常に気にしている」「気にしている」と答えた人の割合は、食中毒を(自身あるいは家族が)過去に経験した主婦では64.8%だった。対して食中毒経験のない主婦は51.5%となり、バイ菌に対する意識に差があった。
○食中毒経験のある主婦はハンドソープ常備率が高い
「ハンドソープを常備している場所」を聞いたところ、食中毒経験のある主婦は「洗面所」が97.3%、「キッチンや調理場」が70.3%、「トイレ」が29.7%となり、いずれの場所も食中毒経験のない主婦より高かった。
○調理前の手洗い方法に差がある
「調理前の手洗い実態」について聞いたところ、食中毒を経験した主婦の62.2%が「ハンドソープをつけて手を洗う」と答えたのに対し、食中毒未経験の主婦は51%に止まった。また、ハンドソープなどはつけずに「さっと水で手を洗い流す程度」と答えた割合は、食中毒経験主婦では24.3%だったが、食中毒未経験主婦は36.3%にのぼった。
○30秒の正しい手洗いで、バイ菌は86.4%減少
意識調査の結果を受け、同社がハンドソープを用いた正しい手洗い効果試験を行ったところ、東北大学大学院医学科研究科の賀来満夫教授が監修し、同社が適切な手洗い方法として提唱する「ミューズ6ステップの手洗い方法」(「手のひらを合わせてよくこする」「手の甲を伸ばすようにこする」「指先や爪の間を念入りにこする」「指の間を十分に洗う」「親指と親指のつけ根を洗う」「手首を軽く握りながら洗う」)を30秒間行うと、手洗い前の菌数723個に対し手洗い後の菌数は98個となり、86.4%減少していた。
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/living/mycom_821490.html