風疹の流行で予防接種のワクチンが不足する恐れがあることから、厚生労働省は全国の自治体に対し、新たに予防接種の費用を補助する事業を始める場合、風疹の抗体検査をした上で必要な人だけ接種させるよう協力を求める通知を出した。
厚労省によると、風疹の今年の感染者数は、2日の発表で前週より504人増え、1万1489人で流行は続いている。同省は先月14日付で、妊娠希望者やその家族らを優先して予防接種するよう自治体に通知したが、一部の医療機関でワクチンが不足し始めているため、2日付で通知した。
風疹については、最も抗体を持つ人が少ないとされる20~40代の男性でも8割の人が既に抗体を持っている。厚労省の担当者は「抗体検査した上で予防接種するとなると、費用や通院の面から二度手間になるが、ワクチン不足を防ぐ上でぜひ協力してほしい」としている。【桐野耕一】
毎日新聞
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