新型肺炎(SARS)を引き起こすウイルスと同じ仲間であるコロナウイルスの新種「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」に関する世界保健機関(WHO)の国際会議は22日、カイロで開かれ、感染が確認された場合や疑い例が出たら、加盟国は24時間以内にWHOに報告することで合意した。感染拡大を防ぐため、迅速な情報共有を図るのが目的。各国の医療機関は疑わしい症状を発見した際には直ちに感染の有無を調べる。
WHOのフクダ事務局長補は「感染例が比較的少なく、人から人への感染例も限定的なうちに、対策を強化する必要がある」と強調した。
WHOの22日までのまとめによると、MERSウイルスの感染はこれまでに、サウジアラビアなど中東、北アフリカの5カ国と英国など欧州の4カ国で確認。感染者は68人で、うち死者は38人に上っている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130623/bdy13062315040000-n1.htm