人前で話すとアガってしまうという、アガリ症の人は少なくありません。感情の細やかな人ほどアガリ症になってしまうようで、本当にお気の毒です。アガリ症に効く気持ちの静め方をご紹介します。
■「失敗したら」ではなく、「失敗しても」と考える
アガリ症になってしまう人は、どちらかといえば繊細な人が多いのです。
完全主義者である人も多く、そのため自罰的な傾向が多く表れます。自罰的というのは、責任を自らに課すことです。非常に責任感の強い人だともいえます。これらの心理的傾向を持つため、「失敗したら」と考え、アガリ症になりがちなのです。
しかし、「失敗しないように!」と自分に言い聞かせ、「大丈夫だ!」と成功のイメージを固める、これは全くの逆効果といえます。成功のイメージを固めることは、いわば「失敗したら……」という落とし穴を深く掘っていることです。
「それでも失敗したらどうしよう……」という不安が募り、不眠に陥ること請け合いです。逆に、ハードルを下げる考え方、つまり「別に失敗したって大したことは起こらない」と考えるべきなのです。
もし、現在アガリ症で不安に思っている人は、「失敗したって別にかまやしない」と少し笑ってみましょう。その笑顔こそが緊張を和らげる最も大事な特効薬です。
■呼吸法によって気持ちを緩和する
アガってしまい緊張しそうになったら、深呼吸をしてみましょう。深い呼吸は気持ちを落ち着かせ、体の緊張をほぐす効果があります。このときの深呼吸は、腹式呼吸が良いといわれます。
口からゆっくり息を吐き、吐き切ったら今度は鼻からゆっくり息を吸います。胸いっぱいにゆっくり息を吸い込みます。気持ちがすーっと落ち着くのが分かるでしょう。呼吸法は効果的な対処法の一つです。
■単純作業でストレスを緩和する
アガってしまうのは、心にストレスがかかるからですが、ストレスを緩和するための具体的な手段を一つお教えしましょう。
電話をしながらメモに三角形や円形など、単純図形を描いていることはないですか? これは、無意識のうちにストレス解消を行っているのです。人はストレスからくる緊張を、単純作業で和らげることができるのです。
例えば会議中に緊張するなどの場合には、見えないように机の下で、軟らかいボールを手に握ってみましょう。それを手の内で転がす、握ったり放すといったことをやってみましょう。不思議に気持ちが落ち着いてくるのが分かるでしょう。これはいろいろなセラピーに応用されるテクニックだそうです
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/medical/mynaviwomen-130721.html