新潟市江南区の県立新潟向陽高校で爆破を予告する手紙が見つかりましたが、校内からは爆発物は発見されず、警察は威力業務妨害の疑いで捜査しています。
新潟向陽高校によりますと、9日午前8時すぎ、校門のそばの植え込みのなかに封筒があるのを出勤した教員が見つけました。
封筒の中には手紙が入っていて、「学校に爆弾をしかけた。体育祭をやめれば、爆発はさせない」と書かれていたということです。
学校では、今月14日に体育祭が予定されていて、手紙の内容などから当初はいたずらの可能性もあるとみていましたが、念のために、10日、警察に届け出て、朝から教職員と警察官あわせて50人あまりで校内を捜索した結果、爆発物は見つかりませんでした。
このため、学校では10日と11日、授業を行い、体育祭も学校周辺でのパトロールを強化したうえで、いまのところ予定通り14日に行うということです。
県立高校に対する爆破予告は最近相次いでいて、新潟県によりますと、ことし3月以降で6件になるということで、警察は、今回の件を含め、威力業務妨害の疑いで調べています。
新潟向陽高校の阿部弘校長は、「3年生にとっては最後となる体育祭を邪魔するような行為は許せない。大変悪質なものでやめてほしい」と話していました。
一方、手紙が見つかってすぐに警察に知らせなかったことについて、阿部校長は「爆破を予告した体育祭の日まで時間的に余裕があると考え、教職員が集まる月曜日に対応を検討すると判断した」と説明しています。
これに対して、新潟県高等学校教育課は、「いたずらかどうか学校で判断できるものではなく手紙を見つけた時点で警察に通報するべきだった」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035218601.html