日本移植学会の有志と医療経済学者らで作る「腎移植の臨床経済評価研究会」(代表=相川厚・東邦大教授)は8日、腎臓移植と透析の費用対効果を比較する研究を始めると発表した。
治療効果と費用負担の兼ね合いを調べ、限られた医療財源の有効活用に関する議論につなげたいとしている。
大阪大や東邦大など7機関の共同研究で、3年間で、腎臓移植患者約440人分の情報を収集する。医療費や生存期間、生活の質などのデータをもとに、国際的な指標を用いて数値化し、透析患者のデータと比較する。1年後に中間報告を行う。
国内の透析患者は約30万人で、透析医療の国民負担は年間約1兆4590億円。一方、腎臓移植は大半が生体移植で、昨年は約1600件だった。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20130608-567-OYT1T00824.html