マカフィーは、悪質なアダルト出会い系アプリが5月以降、複数のアプリが毎日のようにアップロードされ急増しているとして、公式ブログ上で注意を呼びかけた。同時に悪質アプリの例についても紹介している。
マカフィー公式ブログによると、4月初めから6月7日までに累計約600個のワンクリック詐欺アプリをGoogle Play上で確認したという。悪質なアダルト出会い系アプリもGoogle Play上で増加しており、6月7日時点で400個以上のアプリが公開され、そのうち約130個は現在もなおGoogle Play上に存在していると報告した。現存する悪質な出会い系詐欺アプリのダウンロード総数は9万~31万回に上り、既に削除済みのアプリのダウンロードも含めるとそれ以上になると推測している。
同ブログでは、悪質なアダルト出会い系アプリの例についても言及。これらのアプリは既存の悪質な出会い系Webサイトをアプリ上のWebViewコンポーネントで表示したり、端末のWebブラウザを起動して、それらのサイトを表示したりするだけの実装をしているケースが多く、詐欺集団がより簡単・迅速・大量に詐欺アプリを開発・公開することが可能になっているという。
形態としては、悪質な出会い系Webサイトを表示する以外に、悪質サイトへの広告もどきのリンクを張っているもの、出会い系サイトの紹介リンク集を実装し、比較的安全とされているその他の出会い系サイトとともに悪質サイトも紹介しているもの、某有名オンライン掲示板のまとめアプリとして実装し、偽の記事スレッドにより読者を悪質サイトへ誘導するもの、などがあるという。
また、悪質な出会い系サイトのランディングページには、Goolge Playのアプリ説明ページを模したものも多く、ユーザーを安心させて登録に導くといった細工も施されている。
これら一連のアプリ自体は個人情報を収集したり、スパムメールやSMSを送信したりすることはなく、単にWeb上の悪質な出会い系サイトへの誘導にとどまるものの、サービス登録をすると、 異性に出会い、連絡をとるために金銭の支払いを要求されるようになる。さらに、登録したサービス以外の提携サイトに芋づる式に自動登録されることで、大量のスパムメールが届き、ひどい場合は、1分に2~3件というケースもあり、1日に1,000件以上も受け取る羽目になる人もいるという。
[マイナビニュース]
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