県の外郭団体、にいがた産業創造機構(NICO)は5日、海藻麺など県産加工食品12品目が全日空(ANA)の国際線の機内食に採用された、と発表した。ANAは、機内食で使う食材の産地を表示し「こだわりの食品」として提供する取り組みに力を入れており、県産食品は高級感が求められるファーストクラスでお目見えする。NICOは今後も、海外を飛び回るビジネス客らに食を通して新潟の魅力を伝える活動を続け、県産食品のブランド力向上につなげる。
採用された県産加工食品は高木屋(南魚沼市)の海藻麺「ゆきそうめん」や、佐久間食品(新発田市)の「美~なす味噌(みそ)漬」、まえた(新潟市南区)のサケなど9社12品目。
いずれも、欧米線やアジア線のファーストクラスなどの機内食として6~8月の間、提供される。
NICOは県産食品の魅力を国内外に伝えるため、昨年10月に県内食品メーカー29社とANA1社との商談会を実現。これが功を奏し、今年3~5月期の5社5品目に続いての採用となった。ANAでは他の県でも同様に食材を選んで採用しているが、NICOでは「6カ月連続で県産食品が最高級メニューに加わるのは意義がある」としている。
昨年は、県産米トップブランドの「南魚沼産コシヒカリ」が日本航空(JAL)の国際線ファーストクラスの機内食で初採用され、乗客からの評判が高かった。
佐渡市の酒造業、尾畑酒造の「真野鶴」も、仏エールフランス航空のファーストクラスで提供される機内酒に選ばれるなど、徐々に「新潟の食」の認知度が上がっている。
県食品・流通課では「舌の肥えた乗客が多いファーストクラスの機内食として提供されることは県産食品の地位向上を意味する。この動きを追い風に県産食品のPRにさらに力を入れたい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000028-san-l15