この梅雨の時期、肌がベトベトして髪の毛は広がったりクセがついたり、多くの人が湿度の高い毎日を不快に感じて過ごしているのでは。そんな毎日に、気分もどんよりしますよね……。それだけでなく、「体がどことなくすぐれない、だるい」って感じている人も多いんじゃないでしょうか。そんな何となくの不調に、実は「湿気」が関係していたみたいなんです。
「日本人は、もともと体に湿気を溜めやすい傾向にあります」と言うのは、美容鍼灸・鍼灸治療の東方健美の北川毅氏( http://www.biyoshinkyu.net/ )。「日本は四方を海に囲まれていて、湿度が高い地域が多いため、体の内部環境も湿気の影響を受けやすい」と言います。「我々日本人は、湿気を溜めやすい環境におかれているため、湿気や湿気による冷えを体に溜め込みやすいんです」。
特に湿度の高くなる梅雨に体調がすぐれないのは、日本の気候風土の影響を受けていたとは!知りませんでした。さらに、鍼灸師である北川氏は、こう続けます。「お灸は中国に発祥した養生法ですが、日本で独自の発展をとげたのは、昔から日本には、湿気の影響で冷えや水に関するトラブルに悩む人がかったからではないか」と。
東洋医学では、体に溜め込んでしまう余分な湿気(水分)のことを湿邪といい、湿邪によって、さまざまな不調があらわれるとされています。湿気は重く、下に溜まりやすいので、特に下半身のむくみや水太り、だるさのほか、関節痛や頭痛、胃腸の不調など、余分な湿気が原因で血や気の流れを滞らせてしまうことで、不調が起こると言われています。
体に湿気が溜まってしまって、体調がすぐれないのだとしたら、どうすればいいのか。「乾かす、温めることで、体に溜まった余分な湿気を取り除いて、排出することが大切」と言います。
■体にたまった余分な湿気を取り除く方法・4選
1)体を冷やさず温める
2)クーラーや冷たい飲み物、生物などを控える
3)除湿をする
4)利尿効果のあるものを食べる
この時期は、栄養をとるなど、何かを取り入れるよりも、取り除く努力の方を意識してみることがいいようです。体を乾かすこと、つまり、湿気を取り除くことに長けているお灸もオススメと言われています。お灸はまさに「乾かす」アイテム。湿気の多いこの季節こそ、お灸を取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-100375.html