日銀の新潟支店は、県内の景気について、円安などの影響で輸出に持ち直しの動きがみられることなどから、「持ち直しの動きが増してきている」として景気判断を2か月ぶりに上方修正しました。日銀新潟支店が4日発表した先月(5月)の県内の経済動向によりますと、▼輸出は、円安などの影響でアメリカや東南アジア向けの自動車用部品が増加していることに加えて、海外経済も改善し特に落ち込んでいた中国向けの機械用の部品などで持ち直しの動きが見られるということです。また▼住宅投資も一戸建ての新たな着工が増え緩やかに持ち直しているほか、▼個人消費も株価の上昇などで消費者の心理が改善し底堅いことから、日銀新潟支店は、「県内の景気は持ち直しの動きが増してきている」として景気判断を2か月ぶりに上方修正しました。会見した日銀新潟支店の照内太郎支店長は「具体的に企業の売り上げが増加するなど影響が目に見えてきているわけではなく経営者も慎重だが、政府の経済対策の効果で前向きな動きが増えていて、今後も持ち直しの動きが続くと期待される」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034573161.html?t=1370382279019