散歩の必要がなく、マイペースな猫は一人暮らしでも飼いやすいペットです。でも生き物だから当然、注意したいことはたくさんあります。下記は一例にしか過ぎませんが、一人暮らしで猫を飼い始めるという方は、参考にしてみてください。
■ペット可物件で、防音がしっかりしたところを選ぼう
猫は基本的に発情期でない限りは鳴かないため、一人暮らしで留守が多くても飼いやすいペットです。しかし、猫によっては発情期を迎えた途端、ひっきりなしにニャーニャー鳴く子もいます。発情期の鳴きグセは去勢や避妊手術の有無に関わらずにつく子もいるようです。
また留守中に一人遊びを始めたり、物を倒したりして騒音になることも考えられます。留守中に周囲の人に迷惑がかからないよう、なるべく防音性の高い物件を選ぶようにしましょう。
■爪とぎ対策もしっかり
ペット可といえども、賃貸物件では猫の爪とぎによるダメージが退去時に大きな負担となってのしかかることもあります。猫が手の届く範囲の柱や壁には、ひっかいてもいいように板や段ボールを設置する、またじゅうたんをカットして貼りつけるなどして部屋を防御しましょう。猫の爪とぎ防止フィルムといった便利グッズも販売されています。また、爪は定期的にカットするなどして、なるべく被害を抑えるようにしましょう。
■電気の配線には注意しよう
留守中で怖いのが火事です。火の元をしっかり確認して部屋を出るのはもちろん、かじったり引っ張ったりしてコンセントや電化製品から出火しないよう、また猫が感電しないよう、電化製品の配置や配線には十分注意しましょう。コンセントは差しっぱなしにせず、抜いても問題がないものならきちんと抜く、あるいは猫がかじらないようコンセントカバーを装着しておきましょう。
■ゴミ箱、エサを入れる箱、食品保管庫に工夫を
ちょっと頑張れば食べものが取り出せるゴミ箱、エサの入った箱、食品保管庫は、猫にとって格好のターゲット。倒れてもフタがあかないようなゴミ箱を用意したり、エサや食品は猫の手が届かない場所に保管するなどの工夫が必要です。
■棚、机、床にものを置かない
留守中に暴れまわってケガをしたりしないよう、棚、机、床など猫が動き回るスペースには物を置かないようにしましょう。またうっかり飲み込んで窒息しないように、小さな物もきちんとしまってから外出しましょう。
■室温には要注意
暑さには強いのが猫ですが、それでも室温が30度を超えるところへ放置するのは危険です。留守中は室温を28度に保ってあげる必要があります。また寒くなりすぎないように、太陽光が入って日光浴ができる場所を用意してあげるとよいでしょう。
■トイレは複数がベター
猫はとてもきれい好き。留守中は掃除ができないため、できれば猫の数プラス1個のトイレを用意してあげましょう。トイレが不潔だと、おしっこを我慢してしまったりすることで膀胱炎などの病気になる危険性があります。
■食事とトイレでしっかり健康チェック
留守中に面倒が見られない分、健康チェックは毎日行いましょう。食事を残さず食べているか、排せつ物の色やニオイ、硬さなどに問題がないかなどをチェックします。
■狭い分、縦のスペースでしっかりスペース確保
キャットウォーク付の物件があればベストですが、そうそうあるものでもありません。転倒防止用器具をしっかりつけて、段差のある家具を壁際に配置することで、キャットウォーク代わりにしてみてはいかがでしょうか。猫に必要なのは横の広さより縦の広さ。キャットタワーを購入するなどして、しっかり縦スペースを活用しましょう。
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