強い冬型の気圧配置の影響で大雪が続く県内は、31日も雪による被害が相次いだ。JRなどの交通網が一時まひ。上越地域では最大約18万戸の大規模停電があり、小中学校でも休校が続出した。雪下ろし中の事故が多発しており、県は高齢者世帯向けを中心とする除雪支援態勢の強化を決定した。今後も県内全域で断続的に雪が続く見込みで、県は雪崩や路面凍結による交通障害などへの警戒も呼びかけている。
県豪雪対策本部によると、上越地域で特に雪の影響が大きく、上越、糸魚川、妙高市の3市で計59小中学校が臨時休校した。東北電力などによると、朝方には3市のほぼ全域で約18万戸が2時間にわたって停電。東京電力信濃川発電所(津南町)で送電線と鉄塔を絶縁する部品の破損が原因とみられる。
今冬は大雪による被害が拡大しており、雪下ろし中などの事故は死傷者数が31日午前10時現在で222人。農林業被害は14市町村で計約700万円に上っているという。
県豪雪対策本部は高齢者世帯を中心に除雪作業の支援強化を確認。小千谷市では雪下ろしを手助けする「専門部隊」を創設し、除雪支援要請があった十日町市には除雪を手伝うボランティアを緊急派遣する。泉田裕彦知事は「各市と連携して、高齢者ら災害弱者への支援をしっかりと行っていく」と述べた。
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