三条市のイラストレーター、Kaccoさん(43)がそううつ病などを克服した体験を通して参加者に生きるヒントを提供する「癒やしの語る会 乗り越えて見えてきたホントの自分」が30日、上越市土橋の上越市市民プラザで開かれた。
Kaccoさんは会社員だった28歳の時、そううつ病、摂食障害、パニック障害と診断され長期入院と5年間の引きこもりを経験。現在はイラストを中心に書道、詩などで活躍しながら、全国各地で講演会や語る会を開くなど、引きこもりの人たちのサポート活動にも力を入れている。
この日は、引きこもりの経験者らが参加。女装も表現の一つというKaccoさんはワンピースにハイヒール姿で出席した。会社員時代を振り返り、「多忙な日々を送り、出社するとめまいや吐き気、頭痛がひどくなり、入退院を繰り返した。気分を紛らわせるため多量に酒を飲み、リストカットを繰り返した。妻とも別れた」。
闘病中、知人からイラストを描くことを勧められ、「私はイラストを書くことで真っ暗闇から救われた。何かを始めると、周りの人から『応援しているよ』と反応が出てくる」と話した。
フリートークで、ある男性参加者が「自分はダメな人間だと思う」と言うと、Kaccoさんは「ダメばかりの人はいない。自分の良いところを探し、そこを伸ばそう。コンプレックスも個性」とアドバイスした。
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