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洗濯槽の「黒カビぴろぴろワカメ」を撃退する掃除術

一見キレイでも洗濯槽の裏側には「黒カビぴろぴろワカメ」がびっしり!? 「自分は大丈夫」なんてことはなく、これは洗濯機の構造上仕方のないことなのです。せっかくお洗濯したのに汚れが再付着しては無意味。定期的にお掃除をしましょうね。特に梅雨どきには要注意。入梅前のお手入れは必須ですよ! なお今回は縦型ドラム式ではなく従来型(横型)でお話します。

洗濯機に「黒カビぴろぴろワカメ」が発生するわけ

特に洗濯槽の裏側には「溶け残った洗剤」「石けんかす」「そこに付着した垢や泥」など汚れがこびりつきやすく、しかも元々湿度が高い場所なので黒カビが生えやすい場所です。

お手入れをしないとそのうちに、膜のように固まった裏側の汚れが剥がれて洗濯物に付着し、乾いてから気付いてガーンなんてことも! もし粉上になっていたら付着に気付かないのでますます怖い……。そのはりついた黒カビを「ぴろぴろワカメ」と呼ぶ人もいます。

いつする? 洗剤は何を使う?

だから定期的に掃除が必要なのです。その人の洗濯頻度や量にもよりますが、月に1度はすることをおすすめします。

洗濯槽の掃除に使う洗剤は作用の優しいものから強力なものまで色々あり、専用の洗濯槽クリーナーを買うのが手っとり早いです。でも今回はお手軽に、家にある液体の酸素系漂白剤を使います。ちなみに市販の洗濯槽機クリーナーは大抵、酸素系漂白剤を使っているんですよ。

なお漂白剤の種類は、作用の強い順に「塩素系」「酸素系粉末」「酸素系液体」があり、成分が異なります。塩素系は強力ですが洗濯槽の錆を招くなどの副作用が起きることも。もちろん排水後の環境への悪影響もありますのでせめて、汚れをためず優しめの洗剤を使ってお掃除しましょう。

日ごろ注意すべき3つのポイント

この後に洗濯機のお掃除レシピをご紹介しますが、日ごろから以下の3つのようなちょっとした心がけをしておくとカビが防げます。

  1. 洗濯時に洗剤の使用量を守る(溶け残りを防ぐ)
  2. 洗濯機のふたは普段は開けっぱなしにしておく(湿気をこもらせない)
  3. 汚れものは洗濯機に投げ込まず洗濯かごへ(脱いだ衣類の湿気で湿度UP)

 

洗濯機の掃除

準備するもの

  • 古歯ブラシや掃除機
  • 液体の酸素系漂白剤 500ml(今回は空きペットボトルで計量します)
  • ゴミすくいネット(100円ショップで売っているお風呂用でOK)
  • お湯(40℃~50℃がおすすめ。お風呂の残り湯でもOK)
  • タオル(雑巾)

 

洗濯機の掃除手順


(1)洗濯機内側の細かい部分のゴミを取る

古歯ブラシでゴミをかき出し掃除機で吸う!

古歯ブラシでゴミをかき出し掃除機で吸う!

まずは洗濯槽まわりのゴミを古歯ブラシ、掃除機、雑巾等を使って除去。最後にやるとせっかくきれいになった洗濯槽にゴミが落ちてしまうので先にやりましょう。洗濯機の蓋や内蓋、洗剤投入口など周辺には凹凸も多く、こぼれたり残った洗剤やホコリなどが溜まりがち。梅雨どきには一気にカビが生えることも。

(2)液体の酸素系漂白剤を分量分準備する

計量カップがわりにペットボトルを利用

計量して準備しておくとやりやすいです

液体酸素系漂白剤の使用量は、洗濯槽の洗濯1回につき500mlが適当です。今回は計りやすいよう使用済みの500ml入りペットボトルを利用しました。なお「次に便利かも」などとペットボトルで漂白剤を保存するのはやめましょう。


(3)洗濯機にお湯と酸素系漂白剤を入れる

今回は給湯機からのお湯(46℃)を入れながら酸素系漂白剤をプラス

今回は給湯機からのお湯(46℃)を入れながら酸素系漂白剤をプラス

洗濯機に、水でなく「お湯」を入れ、同時に(2)の酸素系漂白剤を一気に回し入れます。お湯を使うのは、酸素系漂白剤は高温にした方が活性化するから。でも洗濯機の耐熱温度もありますので、40~50℃くらいのお湯で! お風呂の残り湯を熱めにして使っても○。水道水しか使えない場合は、ある程度水を溜めてから別に沸かした熱湯を加えます。


(4)お湯を洗濯槽いっぱいまで入れ、3~5分回す

限界位置までお湯をはり、洗濯槽の浸け置き粗いスタートです

中を覗くとアワアワ。がんばって汚れを落としてもらいましょう!

洗濯槽いっぱいまで、なるべく限界まで、お湯を入れます。洗濯機が自動的に給水を止めてしまうかと思いますので、その時はお湯を持ってきて足します。それから洗濯機を3~5分ほど動かして酸素系漂白剤を拡散させます。


(5)3時間~一晩くらい浸け置いた後、浮いた汚れをすくい取る

掃除して間もない洗濯槽だったのであいにくゴミは底に少しだけでしたが、たまってる洗濯槽の場合はすごいですよ。

掃除して間もない洗濯槽だったのでゴミは底に少しだけでしたが、掃除してない洗濯槽の場合はすごいですよ

浸け置くと、洗濯槽の裏側にはりついた汚れがはがれ、浮きあがってきます。浮いているゴミはここですくい取って捨てます。なお浸け置き過ぎは洗濯機を傷める可能性もあるので×。ちなみにガイドは以前、この「すくい取り」をサボったために、次の洗濯ものに落ちたゴミが付着したという大変気持ち悪い経験があります……

(6)洗濯ものを入れずに1回、全自動洗濯フルコースで回す
はがれたゴミはもちろん、はがれかけのゴミもしっかり流し落としてやるために、洗いから脱水までフルコースを1回します。乾燥機能があれば、30分程度動かしておくとベター。 

(7)洗濯槽を乾拭きし、蓋をあけてしっかり乾燥させる

湿気をしっかり取り除いて。これでしばらく気持ちよく洗濯ができます!

湿気をしっかり取り除いて。これでしばらく気持ちよく洗濯ができます!

乾いたタオル(雑巾)で洗濯槽の水滴や、排水されなかった汚れのかけらをきっちり拭きとります。後はしっかり乾燥させて、お掃除完了です。蓋は開けっぱなしにね!

毎田祥子
家事アドバイザー。ハーバルセラピスト。生協等の広報誌制作で全国の生産者への取材経験を重ねた後独立。ハウスクリーニング、ハーブやアロマの知識も深める。著書『いつのまにか家事上手になるシステム家事のすすめ』、監修『おばあちゃんの歳時記暮らしの知恵』など。雑誌・新聞の監修・執筆などマスコミ出演多数。

All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/45757/

 

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