占いや性格診断でおなじみの血液型。単なる区分に思われがちだが、輸血できない組み合わせがあるほど生理学的には大きな違いがある。
アメリカの医師ピーター・J・ダダモ博士は、その著書で血液型によって太りやすい食べ物に違いがあるという。食品選びを間違えると、せっかくの苦労が水の泡となってしまうのだ。
■プリミティブなO型、ニュータイプなAB型
ごぞんじのように血液型は大別してO/A/B/ABの4種類がある。元祖はO型で、紀元前5万年ごろはO型しかなかったと考えられている。その後A、Bの順に派生し、最後にAB型が登場した。
輸血の基本は同型だが、他の型を受け入れられるパターンもある。自分の血液型と、受け入れ可能な組み合わせは、
・O型 … Oのみ
・A型 … O/A
・B型 … O/B
・AB型 … O/A/B/AB
だ。他は一切受け入れないO型と、すべてOKなAB型は対極的の存在だ。この組み合わせ以外の輸血はなぜダメなのはなぜか?理由は作られる抗体が違うからだ。
体内にウィルスなどの異物が侵入すると、それを排除しようと生まれるのが抗体で、血液の場合は抗体を作る/作らないのパターンが異なる。
O型はO以外を異物とみなして抗体を作るのに対し、A型はOを受け入れ抗体を作らない。AB型に至ってはノーガード戦法で、どんな型でもウェルカムだ。
つまり、何を受け入れて何を拒絶するのか、血液型によって免疫のシステムが異なるのだ。
この違いは血液型が誕生した順番、時代、中でも当時の食生活が大きく影響している。血液型を生活様式であらわすと、
・O型 … 狩猟民タイプ
・A型 … 農耕民タイプ
・B型 … 遊牧民タイプ
となる。A/B両方の影響を強く受けたAB型は複雑で、しかも誕生してから1,000年ほどしかたっていないので○○タイプとパターン化できるほどのデータがない。強いてあげればニュータイプだろうか。AB型!行きま~すっ!
■痩せますか太りますか、どっちですかっ!
血液型別に、受け入れやすくダイエットに効果的な食べ物と、からだの働きを妨げて太りやすい食品例を紹介しよう。先にあげたタイプをイメージすると、なるほどと思える食品が多い。
●O型(肉食系)
・やせやすい … 肉(赤身)、レバー、魚介、ほうれん草
・太りやすい … 小麦グルテン(めん類)、カリフラワー、キャベツ
●A型(ベジタリアン)
・やせやすい … 大豆製品、野菜(全般)、植物性油
・太りやすい … 肉(全般)、乳製品、小麦
●B型(肉/野菜どちらもOK)
・やせやすい … 肉(全般)、卵、乳製品(低脂肪)、レバー、青菜
・太りやすい … とうもろこし、ピーナッツ、小麦、そば
●AB型(分類不能)
・やせやすい … 豆腐、魚介類、乳製品、青菜
・太りやすい … 肉(赤身)、とうもろこし、小麦、そば
狩猟民族がルーツのO型は肉/魚介の動物性タンパク質が好ましく、植物性のものは軒並み相性が悪い。A型はその逆だ。B型は遊牧民らしく、肉や卵に加え乳製品も相性が良い。AB型は分類不能と表現したように、何が得意で何が不得意か、パターン化が困難だ。
トータルでは、乳製品は2:1で小差ながらダイエットに効果的、肉は2:2のドロー、小麦は4:0で敵と考えられる。パンが主食のヨーロッパ圏では、どうやってダイエットするのだろうか?
パン抜きは、日本なら米なし生活と同じだから、さぞかし味気ない食事になるだろう。それがストレスになり、挙げ句パンのヤケ食いにならないと良いのだが。
■まとめ
ダイエットは運動量や生活リズム、ストレスなどの心理状態も関係するので、食べ物だけでは成立しない。
興味のある方は、栄養バランスや摂取カロリーも考慮し、ムリのないダイエットにチャレンジしていただきたい。
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/medical/mynaviwomen-95939.html