プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公などを名乗る匿名の人物からの贈り物が各地に広がる中、佐渡島(新潟県佐渡市)の佐渡東署には、1974年から毎年欠かさず、「月光仮面」を名乗る人物からの“お年玉”が届いている。
届くのは毎年大みそかから元旦にかけて。 昨年も大みそかの夜、同署駐車場の車の上に、青いビニール袋が置かれているのがみつかった。 中には1~500円玉で364枚、計1万3687円が入っていた。 硬貨ばかりでずっしりと重い袋には、「毎日一枚づつ集めた、小銭です。交通事故などで、困っている人に少しでも役だてば、幸福です」と書かれた紙が同封されており、同署は全額を佐渡市社会福祉協議会に寄付した。
また、同署から約15キロ離れた佐渡西署管内の交番にも87年以降、大みそかから元旦にかけて硬貨ばかりのお年玉が届いている。 今回は1万8553円。 手紙には無記名で「交通遺児のために使って下さい」などと書かれており、同署は新潟県交通遺児基金に寄付している。 両署とも「目的がはっきりしている」として拾得物扱いにしていない。
佐渡東署の村越則幸次長は「島の人の温かさを感じる。 贈り主は特定せず、これからもそっとお年玉を待ちたい」と話している。
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