長岡市小国町の市立上小国小学校(安井靖子校長、児童55人)の6年生8人がこのほど、地元の伝統技術で、国の無形文化財に指定されている小国和紙の紙すきに挑戦した。 3月の卒業式に受け取る自分たちの卒業証書になる。
6年生は昨年春から、紙の原料になるコウゾの栽培を校庭脇で続けてきた。 11日、長年紙すきをしてきた同市小国町苔野島の中村英一さん(84)、雅さん(80)夫妻と小国和紙生産組合の今井宏明さん(37)、千尋さん(36)夫妻の手ほどきで、縦29センチ、横39センチの小国判と呼ばれる大きさの紙をすいた。
コウゾの繊維が交じった冷たい水に紙すきの簾(す)を挟んだケタを入れ、平らにならすようにケタを振った。 2枚を張り合わせて1枚の紙にするため、1人3回ずつ計12枚の紙をすいた。 小島さくらさん(12)は「どんな仕上がりになるか楽しみ。 いっぱい思いが詰まっていて、宝物になると思う」と目を輝かせた。(松本英仁)
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