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全国の消費生活センターに寄せられた相談件数を商品・サービス別に分析すると、2012年度においてはアダルト情報サイトに関する相談が引き続き1位となっており、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンからアクセスしたという相談が急増している。相談内容は、「有料の認識がないままクリックしたところ、料金の請求画面が表示されたが、支払わなければならないか」「個人情報が業者に伝わっているのではないか」などが多い。さらに最近は、独立行政法人情報処理推進機構の報告でもあるように、一般サイトでみつけたアプリではなく、いわゆる公式マーケット(以下、“公式マーケット”)で無料アプリをダウンロードしたのに、突然、料金を請求されたというトラブルも寄せられている。
そこで、スマートフォンからアクセスしたアダルト情報サイトのトラブル特有の事例を紹介し、消費者に注意を呼びかける。
相談件数の推移
PIO-NETでは、スマートフォンからアクセスしたアダルト情報サイトに関する相談件数が近年急増している。2013年度の相談件数(1174件)は、昨年度同時期(427件)と比較しても3倍近くとなっている。アダルト情報サイトの相談全体においてもスマートフォンからアクセスした割合は、今年度は約3割であり、年々増加している。
(図1)スマートフォンからアクセスしたアダルト情報サイトに関する相談件数
(2013年5月13日までの受付登録分)
2010年度の相談件数は46件、2011年度は4234件、2012年度は12013件、2013年度は1174件(前年同期は427件)である。
アダルト情報サイトの相談全体のうち、スマートフォンからアクセスした割合は2010年度は0.1%、2011年度は4.4%、2012年度は18.6%、2013年度は28.7%であり、年々増加している。
相談事例
- 【事例1】
- “公式マーケット”で無料アプリをダウンロードしたら、突然、料金を請求された
- 【事例2】
- アプリをダウンロードした後、業者から料金を請求する電話があった
- 【事例3】
- アダルト情報サイトに接続して年齢を確認したら入会となり、高額料金を請求された
消費者へのアドバイス
- 無料だと思っても、料金を請求されることがあるので、安易にアクセスしない。また、スマートフォンでは、アプリを安易にダウンロードしないこと
- 身に覚えのない請求は無視し、不安に思う場合はあわてて業者に連絡をせず、最寄りの消費生活センターに相談する
- 請求画面が張り付いた場合やアプリをインストールしてしまった場合の対処法は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページを参考にする
- <独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページより>
- 画面に請求画面を張り付かせる行為は、犯罪である可能性もあるので、警察にも情報提供をする
情報提供先
- 内閣府 消費者委員会事務局
- 消費者庁 消費者政策課
- 警察庁 生活安全局 情報技術犯罪対策課
- 総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政課
- 独立行政法人情報処理推進機構
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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