年末年始に山陰地方を襲った大雪の際、短文投稿サイト「ツイッター」が活躍。
行政も市民が始めたこの情報ツールを活用していたことが分かった。
元日に鳥取、島根両県の利用者が、雪情報を共有するためハッシュタグ(投稿を整理するキーワード)「#sanin_snow」を設定すると、投稿は6日午後2時半までに1万2794件に上った。 鳥取県はゆるキャラのトリピー、同県米子市もネギ太を使い、このタグを付けて交通情報などを投稿した。
ツイッターは、140字以内で自由に投稿できる。 タグを付けるとタグ検索で投稿一覧を簡単に見ることができる。 携帯端末でも使え、雪に埋もれた現場から生の情報も寄せられた。
雪の情報は12月31日から投稿され、当初はさまざまなタグが付き、情報が混乱。
有志約10人が交通整理のため「#sanin_snow」の使用を呼び掛け、賛同を得た。 「9号線ヤマダ電機付近より武内神社方面、渋滞解消されました」「鳥取道智頭町北上中! 積雪量は多くありませんが、路面凍結のおそれがあります」などの投稿があった。
タグ設定に加わった松江市の男性(35)は「行政への不満のはけ口になった時もあったが、有益な情報のみ投稿しようと呼び掛けると落ち着いていった」と振り返る。
ネギ太を通して投稿した米子市企画課の実繁浩一主幹は「災害でのツイッター利用は、全国的にも少ない良い例だと思う。 うそも入らず、みんな良識的な投稿をしてくれた」と話した。【遠藤浩二】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110107k0000m040047000c.html-毎日jp