乳がんの早期発見や自己検診の大切さを呼びかける街頭キャンペーンを、乳がん経験者でつくる全国組織「あけぼの会」(事務局・東京都目黒区)新潟支部が12日、新潟市中央区の古町十字路で行った。毎年、母の日に合わせ、全国各地で実施している。
この日は、同支部のメンバーら34人が、「お母さん、乳がんで死なないで!」とのキャッチコピーと自分で胸を触る自己検診の方法を書いたポケットティッシュ約1500個を配布した。
参加したメンバーの燕市の主婦、野沢二三子さん(79)は、34年前に乳がんになった。自己検診で右胸上に豆粒ほどの初期のがんを発見。手術で右乳房を全摘した。野沢さんは手術直後から同会の活動に携わっているが、乳がんで若くして亡くなる人も多く見てきたという。「乳がんで若くして亡くなり、子や孫の成長を見届けられないことが本人にとって一番悔しいこと。検診を受けることで命を守ってほしい」とした。
同会では、定期的に胸を自己検診する他、自治体などによる検診を積極的に受けることなどを呼びかけている。同会支部長の内藤桂子さんは「特に40~50代の働き盛りが乳がんになりやすい。早期発見で早期治療につながれば命を守れる。ぜひ受診や自己検診してほしい」と呼びかけている。【山本愛】
5月13日朝刊
毎日新聞
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