大雨による洪水の被害を防ごうと水田に排水を調節する管を設置した「田んぼダム」について、見附市は、梅雨の時期を前により効果を高めようと改良した新たな排水管を導入することになりました。田んぼダムは大雨による洪水の被害を防ごうと水田に雨水をためて排水管で水の量を調節するもので、見附市では合わせて850ヘクタールの水田に設置されています。田んぼダムの排水管には側面に穴が設けられ、大雨の際には農家の人が水を水田から出すために排水管を持ち上げるなどの作業が必要だったため、2年前の新潟・福島豪雨の際には機能を発揮できた田んぼダムは全体の4割にとどまったということです。
このため、見附市は、新潟大学の研究チームと協力して調節作業の必要がない新たな排水管を開発しました。
新たな排水管は、奥に向かって細くなる形で、管の底に設けられた直径5センチの穴から自動的に排水するしくみです。
見附市は、梅雨の時期を前に新たな排水管を導入して田んぼダムの機能を高め、大雨の際、市内の水田ではおよそ200万トンの雨水を蓄えられるとしています。
見附市は、来月から市内のおよそ1200ヘクタールの水田に新たな排水管を設置していくということです。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034280521.html?t=1367601646644