おなかや足についた脂肪。これを簡単に取れる方法があったら!と誰もが思います。ところで、この「脂肪」にも種類があることをご存じでしょうか?
人間の脂肪組織には、白い脂肪(白色脂肪組織)と茶色い脂肪(褐色脂肪組織)があり、茶色い脂肪組織は、脂肪を燃焼し、体重を減らす役目をします
白い脂肪が茶色い脂肪に変わってくれたら――ドイツの学者が、ある分子をブロックすることで白い脂肪を茶色の脂肪に変えられることを発見しました。
●マウス実験でメカニズムを確認
「このプロセスは、太り過ぎの問題解決につながるかも知れません」とドイツ、ボン大学のアレクダサンダー・プファイラー教授は述べています。
ある分子の名前は、”Micro-RNA 155″という微分子。この微分子は通常、白脂肪が茶色の脂肪に変わるのを阻止します。
マウス実験では、マウスのMicro-RNA 155の遺伝子の作用をシャットアウトしたところ、茶色の脂肪が著しく増えたるだけでなく、白い脂肪が茶色の脂肪に変換されたことが確認されました。
「このメカニズムは、Micro-RNA 155が半分になった時に働きました」と研究者のヨング・チェン氏。
「この微分子が十分にある場合は、茶色の脂肪組織は生産されません」。つまり、この微分子が一定量減った場合にのみ、体内組織が茶色い脂肪の生産を始め、脂肪の燃焼が始まるということです。
●肥満問題の解決役として期待
学者は、この結果が肥満を解決する薬の開発へのきっかけになると考えており、人への応用にはまだ時間がかかるものの、肥満問題の解決役として期待されています。
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/medical/mynaviwomen-83295.html