佐渡市で野生復帰を目指して自然に放されたトキで、15日1羽のひなの姿が見られたつがいの巣で16日、新たに2羽目となるひなの姿が確認されました。
2羽目のひなが確認されたのは6歳のオスと4歳のメスのつがいの巣です。環境省がこの巣の様子を撮影したビデオカメラの映像で15日、1羽のひなの姿が確認されましたが、16日新たに撮影された映像に親鳥がひなにエサを与えているときに巣の中で動いている別のひなが映っていたということです。このため、環境省は巣には少なくとも2羽のひながかえっているとしています。2羽とも大きさはわからないもののふ化してから数日たっているとみられるということです。ひなの親鳥のつがいは兄と妹にあたり、今後、繁殖が進めば病気にかかりやすくなったり、卵がふ化しにくくなったりするおそれがあるとして、環境省は今週中にも2羽とも巣から取り上げ、自然環境から離して飼育することにしています。
佐渡市では13組のトキのつがいが巣をつくりこのうち11組で卵を温めているのが確認されています。これから来週にかけて続々と卵がふ化する可能性があることから環境省は多くのひなの誕生を期待して観察を続けることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033877201.html?t=1366147853714