これまでの人生で、財布と私の関係性は決して良好なものではありませんでした。私は義務感にかられて財布を毎日持ち運び続けていました。IDなどのカード類やキャッシュを整理しておくためのアイテムとしてです。その時に使っていた財布がボロボロになり、捨ててしまおうと決意した時、同時に私はもっと効率的な財布を試してみることにしたのです。
皮製品ではなく、粘着テープでもなく、カードとキャッシュを一緒にまとめてくれ、取り出したり、しまったりするのに苦労しなくて済むものを私は探しました。
そこで私は十字に留めた輪ゴムでカードをまとめてみたのです。これが今考えると、私にとっての輪ゴム財布第一号となったのです。
マネーバンドという存在もこの記事を書き始めるまで知りませんでした。輪ゴム財布はなかなか使い心地が良いものでしたが、すぐにほころびてしまうため、3~4週間に一度は替える必要があります。それが難点とは言え、輪ゴムのコストなんてたかが知れていますから、手間を除けばそれほど大きな問題ではありません。
ですが、ちぎれてしまう、というもろさは根本的な問題なので、私はもう少し持久力のある強靭なゴムを使うことにしました。髪留め用のゴムを使ってみたところ、輪ゴムのようにちぎれたりすることもなく、これは平均して4~6カ月ほど使えました。しかもカードやキャッシュを出し入れするのもはるかに快適でした。
(私の輪ゴム財布第三号)
髪留め用ゴムの財布を、私は2年以上に渡って使い続けました。そして周りのみんなに自分の財布のことを話しました。数人の友達はそのアイデアを気に入り、すぐに輪ゴム財布仲間となったのです。およそ三カ月のうちに輪ゴムの留め方のデザインがアップデートされ、輪ゴムを二つの角に引っ掛ける方法が採られるようになりました。これによりカードの出し入れが以前より楽になります。その友人は髪留め用のゴムではなく、より太いゴムを使うことを思いつき、これにより6カ月以上の耐久性を持った輪ゴム財布が完成しました。
(輪ゴム財布第五号)
輪ゴム財布の最新版はさらにアップデートされ、使い勝手を考慮しつつ、耐久性も高めたものとなっています。これはまた別の友人によって提案された「全ての輪ゴムは平等ではない」という理論に基づいて発見されました。
合成ゴムの輪ゴムは耐久性が強く、カードをまとめておくのにちょうど良い大きさであることが判明。この合成ゴム財布のVer.1.0は複数の人の手を渡り、デザインが洗練されていったのです。その過程で耐久性もアップし、年に数回の取り替えが必要だった輪ゴム財布も、今ではほとんど取り替える必要がありません。カード、キャッシュを巻くだけなので取り出しも簡単。
輪ゴム財布にいつも入れているものは基本的に下記の通りです。試行錯誤の末にこのコンビネーションに落ち着きました。
・運転免許証と職場のID
・デビット/クレジットカード
・保険証(健康保険および自動車保険)
・自動車保険証明書(友人の車やレンタカーを運転する際にあると安心)
・A5サイズ用紙(罫線あり)
・Tooolロックピックセット
罫線付きのインデックスカードは、写真を撮影してメールで送る際などに見栄えもよく、まとまって見えるので愛用しています。カードサイズに切ったものを通常5~10枚ほど持ち歩いています。書き留めておきたいアイデアが浮かんだ場合や、誰かに自分の連絡先を渡す場合などに活躍してくれています。
また、A5サイズの用紙も折り畳んで一緒に運んでいます。これはカードサイズのメモに収まり切らないものを書き留める際に使用します。絵や図を使って説明する必要があるような、テキストだけでは収まり切らないアイデアを書き留めておく際にとても重宝します。
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_31053.html