中国で感染が拡大している鳥インフルエンザ(H7N9型)について厚生労働省は、タミフルなど既に日本国内で普及している抗ウイルス薬が一定の効果を示すと発表した。10日に中国から届いたウイルス株を分析した結果、明らかになったもの。また同省は、地方でも鳥インフルエンザウイルスを検出できる体制が整うとの見通しを示した。
厚労省によると、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターで分析を進めた結果、中国のウイルス株は、タミフルやリレンザ、イナビル、ラピアクタの4種の抗ウイルス薬によって増殖が抑えられることが確認された。
また、病原体のDNAを増幅する「PCR法」によって、ウイルスの有無を確認できることも明らかになった。この結果を受け厚労省では、検出のために必要な検査セットを地方の衛生研究所や検疫所に送付し、地方での検査体制を整える方針。
厚労省によると、12日現在、中国国内におけるH7N9型の感染者は38人が確認されており、死者は10人に達した。ただ、ウイルスの人から人への感染は確認されていない。【ただ正芳】
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