佐渡市に先月オープンした国の特別天然記念物のトキを間近で観察できる施設で、飼育されているトキが産んだ卵が巣から落下して割れ、佐渡市は「残念だが次の産卵に期待したい」としています。
佐渡市に先月30日にオープンした「トキふれあいプラザ」は、広さ550平方メートルの大型ケージで飼育されている3羽のトキを間近で観察することができ、オープン当初から多くの人が訪れています。
6日、3羽のうち11歳のオスと3歳メスのつがいの巣で卵が確認されましたが、卵は巣から落下し割れてしまったということです。佐渡市によりますとつがいが巣をつくっている途中でメスが産卵したと見られ、巣が完成していなかったため木の枝などの間から卵が落下したということです。
トキは1日おきにあわせて4個の卵を産むことが多いことから、佐渡市農林水産課の坂田和三トキ政策主幹は「卵が落下してしまい非常に残念だが、今後の産卵を期待したい。トキの繁殖行動を観察できる場所はほかにないので、多くの人に見守ってもらいたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033738941.html