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「一人旅」シニアにも人気 「いいね!」でツアー商品化も

1人で自由な旅に出掛ける人が増えている。1人参加限定のツアーや下見を兼ねた空港案内のツアーも登場。趣味が同じ人同士がネットを通じて集まるなど世代を問わない人気となっている。(戸谷真美)

◆「7割は女性」

「1人参加限定ツアーの参加者は7割が女性。例えば、夫婦でも趣向が違えば旅行の目的も異なる。『おひとりさま』という言葉が定着してきたことも人気の要因では」。1人参加限定ツアーを多く催行するクラブツーリズム(東京都新宿区)の木村佳世さんはこう話す。

同社は平成9年から1人参加限定ツアーを販売している。当初は年間で延べ2千人程度だった参加者は現在は約2万人。国内の日帰り旅行から海外ツアーまで、年間約1千件が催行されている。全て添乗員が同行し、国内は1人1部屋を確約。通常のツアーより多少割高だが、個人手配に比べて費用を抑えられるという。

一人旅に慣れていない人向けには、ツアーの雰囲気を伝えるセミナーや海外の場合には出発日の約1週間前に希望者が参加できる「顔合わせ会」も実施。日帰りで羽田空港や成田空港を回り、空港での集合場所やチェックイン方法、各種手続きの方法などを伝授する「はじめての海外ひとり旅応援ツアー」(新宿・上野出発)も行っている。

もともとシニア層向けの商品が多い同社だが、1人参加限定ツアーでも8割が50代以上。グループ参加も多い通常ツアーだと気兼ねしてしまう人にはお勧めだ。

◆「いいね!」実現

インターネットの交流サイト、フェイスブック(FB)を活用し、消費者のアイデアでツアーをつくる試みも行われている。JTB(品川区)は昨年9月から「共感トラベラー」(http://kyokantraveller.jp/)のサービスを開始。FBのユーザーが自由に旅を提案し、10人以上が「いいね!」と共感したら同社が商品化に向けて取り組む仕組みだ。

現在の一番人気は、7月にベルギーで行われるEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)フェスティバル参加ツアー。450人以上が「いいね!」ボタンを押し、参加希望者も約160人に上る。「予想以上の反響。現在、商品化に向けて取り組んでいる」(同社広報)

実現した場合も参加者は原則的に互いの面識はないユーザー同士。同じ趣味を持つ人が集まれる交流サイトの利点を生かしたサービスだ。

こうした一人旅人気について、旅行ジャーナリストの村田和子さんは「ネットを通じて誰もが簡単に旅行の手配をしたり、行き先などの情報収集ができたりするようになったことが大きい」と分析。一人旅独特の孤独感もネットで知人とつながれば感じにくい。村田さんは「高級旅館など従来は1人で泊まれなかった施設も1人客を受け入れる所が増えた。受け入れ側の態勢も整ってきており、しばらく人気は続くのでは」と話している。

■50代以上の女性も10人に1人が経験

リクルート(東京都千代田区)が行った「じゃらん宿泊旅行調査2012」によると、平成23年4月~24年3月の1年間で、国内の宿泊旅行(出張、帰省などを除く)に1人で出掛けた人は全体の14.1%と7年連続で増加。特に20~34歳の男性で23.3%と前年に比べて8.4ポイント増えた。50~79歳では男性が17.4%、女性も9.9%が一人旅をしており、全ての年代で7年前に比べて増えていた。

また、JTBの調査で「一人旅をしてみたい」とした人は62.9%。行ってみたい場所は国内が「北海道」、海外は「アメリカ」がそれぞれトップだった。

【問い合わせ先】 クラブツーリズム「ひとり旅」…関東=電話03・5323・6644、関西=電話06・6733・0090/JTB「共感トラベラー」電話03・5796・5655

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130407509.html

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