顔や髪だけでなく…「バストケア」で4.1歳若く見える!
春の訪れとともに、薄着になるこの季節。女性にとっては体形が気になるところだが、バストのケアで「見た目年齢」が平均4.1歳若く見えるという興味深い調査結果がワコールから発表された。顔や髪ばかりエイジングケアしがちだが、ブラジャーを見直すだけで効果が得られるという。(堀口葉子)
調査は同社が、20~50代の女性と30~40代の男性計312人に昨年12月14~16日、インターネットで実施。バストシルエットが違う同一女性の画像を2枚並べ、若く見える方を聞いたところ、バストの大きさや年代にかかわらず、高さと上胸のハリがある方が平均4・1歳若く見える結果になった。
今月21日、東京都内で開かれた講演会「顔とバストで、『見た目年齢』に差をつける方法」で発表された。
登壇したワコールのボディーコンサルタント、弓戸貴子さんは、「顔や髪形に比べてみられているという実感が低いバストですが、その方の見た目に大きな影響を与えている部位だと分かった」と話した。
しかも、バストの変化で「姿勢がよく見える」「ポジティブに見える」と答えた人が8割以上にのぼり、ただ若く見えるだけでなく、人に与える印象まで左右するとまとめている。
同社の研究によると、例えば20代と40代の女性が、同じ20代用の形や柔らかさにあったブラをつけたところ、40代のバストはそげた印象になった。それは、加齢とともに乳腺と脂肪の構成比が変化し、バストが柔らかくなって形が変わっているので、ブラがフィットしなくなっているためだ。
「揺れの防止や見た目をきれいにするブラの効果は、乳房の形や柔らかさに合ったときに発揮されます。つまり、ブラを見直すだけで、すぐにバストのエイジングケアができるんです」と弓戸さん。ブラを選ぶポイントは、プロの販売員に相談し、採寸、試着して正しいサイズを確かめることが大切だという。
ただ、調査結果では「ブラを購入時に試着する」と答えた人はたったの2割強で、さらに約8割が「いつもと同じサイズのブラを買ったのに、合わなかった経験がある」としており、きちんと対策していないのが実情だ。つい面倒になり、従来のサイズのまま購入すると老けてみえる原因になるので気をつけたい。
これらの調査結果について、論文「ブラジャー着用時と非着用時の運動中の乳房振動特性」(平成15年)などがある京都工芸繊維大学の黒川隆夫名誉教授は、こう解説する。
「従来、客観的データが乏しい中で、着衣状態でのバストの高さや低さで若々しさや成熟、老いを表すといわれてきた。それらの通説を今回は数字的データで裏付けたことに意味がある。この結果を経て、バストを中心とした上半身がライフスタイルや年齢を想像させるメッセージを発信していることを知ってほしい」
メークや髪形に長時間かけるのも女心。同時に、バストの高さと上胸のハリに気を配ることで、より若々しいスタイルが表現できるようだ。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130329552.html