車両の先端部分が、だんごっ鼻のように丸みを帯びていて、上越新幹線の開業当時から30年以上も親しまれてきた「200系」と呼ばれる新幹線が15日で、定期運行を終えることになり、新潟駅には、午後6時前に出発する新幹線を見送ろうと、鉄道ファンなど大勢の人が訪れました。
「200系」新幹線は、上越新幹線と東北新幹線が開業した昭和57年から30年以上も運行しましたが、老朽化が進んだことなどから3月のダイヤ改正に伴って、定期運行を終えます。
最終日の15日は、午後5時44分に新潟駅を出発する200系の新幹線・「とき342号」を見送ろうと出発前から鉄道ファンなど大勢の人が訪れ、記念写真を撮っていました。
そして、東京に向けて出発すると、「ありがとう200系」などと大きな声を出して、別れを惜しんでいました。
「200系」新幹線は、豪雪地帯を走るため、車両の一番前に、「スノープラウ」と呼ばれるレールに積もった雪をかき分ける装置が取り付けられているのが特徴です。先端部分が、だんごっ鼻のように丸みを帯びていて、白地に緑色のラインが入ったデザインとともに、長年、親しまれてきました。
「200系」新幹線に乗るために訪れたという柏崎市の男性は、「東京に出張に行くときに何度も200系に乗ったことを思い出します。緑のラインと丸い鼻がかわいらしかったので本当に残念ですが、お疲れさまと言いたいです」と話していました。
また、新幹線で車内販売をしている女性は、「お客様とのたくさんの出会いをくれた新幹線でした。冬は、雪景色にあわせてきれいでしたが、秋の夕暮れどきに田んぼを走る200系が大好きでした」と話していました。
「200系」新幹線は、東京を午後8時12分に出発し、新潟に午後10時6分に到着する「とき347号」で、定期運行を終了します。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033011051.html