全国で、風しん患者の報告が増加しており、昨年の同時期に比べ約20倍になっています。
患者は、20歳代から40歳代の男性が多く、この年代は特に注意が必要です。
特に関東地区において報告数が増加しています。風しんの報告数の増加傾向は数年持続することで知られており、今年も風しんの増加傾向が持続することが考えられます。
風しんとは
風しんは、インフルエンザのように、唾液などに含まれるウイルスが咳やくしゃみで周囲の人に感染します。感染して2~3週間ほどで、典型的には、発熱や全身の発疹が主症状です。
眼はやや充血し、咳や鼻水、咽頭痛などの風邪症状を伴い、頚や後頭部のリンパ節がはれたり、膝や手首の関節痛を起こす人もいます。多くは1週間程度で治り、重症化することは比較的まれな疾患です。感染しても症状が出ない人もいます。
患者は、発疹が出て5日程度はウイルスを排出しており、他の人へ感染させる可能性がありますので、その間は自宅等で療養し、外出を控える必要があります。学校は、発疹が消えるまで出席停止となります。
風しんの予防対策
●咳エチケットや外出後の手洗いをしましょう
咳やくしゃみが出たら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクがない場合は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけて1メートル以上離れましょう。
●予防接種を受けましょう
定期予防接種対象者(1歳の方、小学校就学前1年の方、中学校1年生に相当する年齢の方、高校3年生に相当する方)は、確実に予防接種を受けましょう。
ただし、中学校1年生、高校3年生に相当する年齢の方は、平成25年3月末までです。