[ カテゴリー:医療 ]

風疹、関東中心に流行

風疹の発症者が、今年に入ってから東京を中心に関東地方で激増している。国立感染症研究所の集計によると、全国で745人(2月20日現在)の発症が報告されており、前年同期の20倍以上。男性の発症者が多く、医療機関などが予防接種を呼びかけている。

■前年比20倍 20~40代男性多く

同研究所の集計によると、発症者745人のうち東京は369人、神奈川、埼玉、千葉3県で計214人と、関東4都県の患者がほとんどだ。患者の8割は男性で多くは20~40歳代。女性は20歳代の割合が高い。風疹の予防接種歴がない患者が28%、予防接種歴が不明の患者が66%。

風疹はせきやくしゃみ、会話などによって飛び散ったウイルスを吸い込むことによって広がる。多くは比較的軽い発熱や発疹で済むが、妊娠初期の女性が感染すると、新生児に白内障や難聴、心疾患などの「先天性風疹症候群」が生じる可能性がある。先天性風疹症候群を発症した赤ちゃんは、関西を中心に流行した昨年は5件、今年は1件が確認されている。

同研究所感染症情報センター医師の多屋馨子(けいこ)さんによると、風疹の予防接種は1977~94年は女子中学生だけが学校で集団接種を受けていた。このため、この時期に接種を受けなかった男性や、この時期以降の男女を中心に、感染・発症する人が増えているという。

風疹はワクチンで予防可能。女性も男性も、予防接種を受けることが望ましい。

国立国際医療研究センターの感染症対策専門職の堀成美さんは「妊娠を予定している女性やその家族は、妊娠前2か月の余裕を持って接種をするのがよい」という。妊娠中は予防接種は受けられない。

小さい頃に風疹になったと親が言ったとしても、勘違いだった場合や、妊娠予定期に十分な免疫がない場合もあるという。「接種したかどうかわからない場合は、すぐに接種を受けてほしい。過去に接種を受けて免疫のある人が予防接種を受けても問題はない」と勧める。

■ワクチン助成今月末で終了

2008年度から毎年、中学1年と高校3年の年齢の人を対象に行われてきた麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)接種の公費助成が、3月末で終了する。

麻疹は、風疹とは別のウイルスが原因。高熱や発疹などの症状が出る。感染力が強く、07~08年に10代から20代前半を中心に感染が広がり、全国で年間1万人超が発症する大流行が起きた。

国際医療研究センターの堀さんは「公費助成がないと、1万円前後の実費がかかる。将来の感染拡大を防ぎ、自分自身も安心して子どもを産み育てるためにも、対象者は年度内に必ず接種を」と訴える。

公費接種の対象者には、多くの市区町村が予診票を郵送しており、紛失しても、自治体の予防接種担当の部署に連絡すれば再交付されるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130301-00000301-yomidr-hlth

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