銘酒「越の初梅」の醸造元「高の井酒造」(小千谷市東栄3)で27日、雪の中に生酒の入ったタンクを埋め込んで寝かせる「雪中貯蔵酒」作りが始まった。約100日間貯蔵し、6月上旬にはまろやかな味に仕上がって市場に出回る。
雪中貯蔵は野菜の雪中保存をヒントに、同社が1987年に日本で初めて実施した。湿度100%、温度・空気対流ゼロのため、じっくりと熟成し、新酒の硬さが取れた優しい口当たりになるのが特徴。
この日は、社員らが酒蔵西側の敷地に設置された6000リットルと1万1000リットルのステンレス製タンク2基に雪をかぶせ、高さ5メートル、総量約600トンの雪山を作った。
今年は純米大吟醸と純米吟醸の2種類に、純米吟醸生原酒が加わる予定。渡辺孝行・営業部副部長は「今年は雪の量が多く、雪中貯蔵にはいい環境。おいしい酒になるだろう」と話した。
2月28日朝刊
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