下痢や嘔吐など胃腸炎の原因となるウイルスといえば「ノロウイルス」が有名ですが、他にロタウイルスやアストロウイルス、サポウイルスなどがあります。
その中で、今回は「ロタウイルス」について紹介したいと思います。
ロタウイルスの症状や感染経路はノロウイルスと似ています。
まず口から入ったロタウイルスは、おなかの中で大量に増殖して下痢や嘔吐を起こします。
増殖したロタウイルスは、便やおう吐物とともに排泄され、手などを介して周りの人に感染します。
ロタウイルスが付着した手で食品を調理すれば、食中毒につながります。
(新潟県内では、平成18年に飲食店を原因としたロタウイルス食中毒が1件発生しています。)
感染力はきわめて高く、わずか10個程度のロタウイルスを摂取するだけで感染すると言われています。
特に乳幼児の感染が多いのが特徴で、5歳までにほぼすべての乳幼児がロタウイルスに感染してしまうそうです。
予防法としては、ノロウイルスと同様に手洗いが基本です。
下痢をしている乳児のおむつを替えた後などは、特に手洗いを徹底しましょう。
なお、乳児を対象としたワクチンの予防接種もあるそうです。
ちなみに、ロタウイルスの「ロタ」とは「車輪」という意味で、顕微鏡で観察すると車輪のような形をしているそうです。
[情報元:新潟県福祉保健部生活衛生課]