[ カテゴリー:生活 ]

TDK 回収中の加湿器が火元の可能性

今月、長崎市のグループホームで、入居者など4人が死亡した火事で、東京の大手電子部品メーカー「TDK」が22日夜、長崎市で記者会見し、TDKが製造、販売し、発火のおそれがあるとして回収を進めている加湿器が、火元となった可能性が極めて高いことが21日夜、分かったと発表し、陳謝しました。

今月8日、長崎市にあるグループホーム「ベルハウス東山手」で入居者など4人が死亡した火事では、これまでの警察の調べで2階の中央付近の部屋にあった加湿器の周辺の焼け方が激しいことが分かっています。
今回の火事について、東京の大手電子部品メーカー「TDK」は22日夜、長崎市で記者会見し、警察などと調べた結果、現場にあった加湿器が自社の製品で、火元となった可能性が極めて高いことが21日夜、分かったと発表しました。
TDKによりますと、この加湿器は、平成10年に発売された加湿器「KS-500H」で、不具合で発火のおそれがあるとして、平成11年から回収を進めていました。
TDKの上釜健宏社長は記者会見で、「亡くなった4人の方々に謹んでご冥福をお祈りします。今後、製品の回収を含む対策をさらに強化していく」と述べ、謝罪しました。
今回の火事で警察では火元を特定していませんが、加湿器のコードにショートしたような跡があることから、ショートの痕跡と出火原因との関連について慎重に調べを進めています。

平成11年から回収進める

火災の原因の可能性が高いとされるTDKの加湿器は、使用を続けると発火のおそれがあるとして、リコール製品として平成11年から回収を進めているものでした。
TDKのホームページによりますと、利用を続けていると最悪の場合、発火のおそれがあるとして、4種類のスチーム式加湿器をリコールの対象製品としていました。
このうち長崎市のグループホーム火災で原因の可能性が高いとされる加湿器は、KS-500Hというタイプの加湿器で、平成10年に販売され、平成11年からリコール製品として回収を進めていたということです。
TDKは引き続き使用の中止と製品の回収を呼びかけています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130222/t10015719011000.html

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