[ カテゴリー:子育て ]

言葉と向き合いコミュニケーション力を育てる、授業の達人

NHK制作局 第一制作センター 青少年・教育番組部チーフ・プロデューサーの桑山裕明氏。役立つ教育番組を制作するため、全国の学校・授業を取材する中で、「こんな先生に教えてほしい」と思う先生にめぐり合うことがある。その経験の中から今回は、言葉と向き合いコミュニケーション力を育てる、東京都のHa先生について伺った。

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Ha先生の小学3年生の授業。「友達が机のそばを通る時に、あなたの筆箱を落としてしまった。けれど、気付かず通りすぎていった。そんな時、筆箱を落とされたあなたは、どんな言葉で相手に伝えるか?」という質問で始まりました。普段よくあるシーンです。子どもたちは、白い紙の短冊に、「イヤだ」という気持ちをどんな言葉にすれば伝わるのかを考えて、セリフを書き出します。

「筆箱とってよ」「落としたんだから、とるのとあやまってよ」「落としたからとって」「しょうがないな。ひろってくれないかな」「とれよこのヤロー、アーア、ムカつくし、イラつく」などなど。

次に先生は、黒板の両端に「自分の気持を大切にして話す」と「相手の気持ちを大切にして話す」と書き出しました。そして、自分の言葉はどちらに近いのかを考えて貼るように指示し、セリフを実際に演じてみます。ここでのポイントは、自分のセリフを言われる役、つまり筆箱を落とした子の役をすることです。ほとんどの子どもが、言われて「イヤな気持ち」になったと答えました。

では、どんな言葉を使えば相手と通じ合えるのか? 今度はピンクの短冊に、自分が言われた時のことを考えて、セリフを書き直しました。子どもたちは、言われる相手のこともちょっと考えるようになったのです。

こうした授業は、人には個性があること、それぞれが違うことを認識することにつながります。そこから、自分はどういう人間なのか自己発見し、自分に自信を持つことになるとHa先生は考えています。

http://news.goo.ne.jp/article/benesse/life/education/benesse-6363.html

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