[ カテゴリー:生活 ]

生活に「ゆとり」を 5つの確保術

5つの「ゆとり」確保術~小さなゆとりの積み重ねで人生が変わる

時間に追われ、気ぜわしい毎日…。「もっと生活に『ゆとり』があればなぁ」と感じていませんか?

デジタル系新規事業の創出をサポートする「Digital Intent」のパートナーであり、シカゴの起業家コミュニティ「Chicago Growth Hacker meetup」を主宰するショーン・ジョンソン(Sean Johnson)氏は、ゆとりある日常生活を送るコツについて、次のように綴っています。

大学時代、僕は「Profiles in American Enterprise(米企業の姿)」という授業で、TA(ティーチングアシスタント)を務めていました。毎週、米国日産(Nissan USA)やフレクストロニクス(Flextronics)など、大企業のCEO(最高経営責任者)が講演し、僕らTAは、講演後の夕食を調達することになっていました。この会食では「仕事と家庭のバランス」がしばしば話題になり、あまり心地のよいものではありませんでした。離婚は珍しくなく、子どもの行事やゲームをすっぽかすのも日常茶飯事。仕事で目覚ましい成果を成し遂げてきた彼らは、日常生活での亀裂や過ちを恥じていました。彼らは、ゆとりのない生き方をしていたのです。

「ゆとり不足」の危険

意欲のある人々が陥りがちな問題のひとつに「ゆとり不足」が挙げられます。予定をびっしり詰め込んで、心身ともに健康を害するのです。

絶えず他の人々とつるんでいますが、関係を深めるまでには至りません。独りの時間を持ち、熟考したり、瞑想したりすることもほとんどありません。忙しいペースに慣れすぎているので、たまに自分のための時間ができても、何をしてよいのかわからないのです。彼らの生活のペースは実に不自然で、カラダや心が発する警告はまるで無視。びっしり埋まったスケジュールは誇るべき勲章だと思い込んでいます。エネルギーをうまく管理する必要などない、と考えているのです。

成功者のプロフィールを読むと、「成功の秘訣はいつもオン状態であること」といった記述に出くわすこともあります。睡眠時間はたった4時間、週130時間労働、会議の合間の10分休憩すらメールや留守電の返答に充てる、といった具合です。

このような生活を送っている人の多くは、いずれ燃え尽きていきます。20代の危機、中年の危機のように、人生の節目で危機に直面し、結局すべてを投げ出して、やり直しになってしまうのです。問題は、途中で力つきた原因を、仕事や業界のせいだと思い込むこと。ゆとりのなさが原因であると気づかないのが厄介です。しかし、このような状況はすべて避けられます。より慎重になり、シンプルに変われれば、燃え尽きるリスクは大幅に軽減できます。

過剰にゆとりを取らなくてもいいですが、ヒトは実際、思っているよりも多くのゆとりを必要としています。次の5つのコツを参考にしてみてください。

1. 自分のエネルギーレベルとサイクルを自覚する

ゆとりを生み出すためには、まず自分のエネルギーレベルに気を配ること。ヒトのエネルギーは一日のサイクルでも増減します(エネルギーの変動については、ライフハッカーアーカイブ記事「1週間のエネルギー変動をみえる化し、仕事の生産性アップにつなげよう」も参考まで)。エネルギーレベルが低いときは、たとえ寝ずに自分を鼓舞しても、生産性の高い仕事はできないでしょう。エネルギーレベルの高い時間帯、低い時間帯がわかれば、一日をより賢く構成できます。例えば、朝型の人は、朝早い時間帯こそ、創造的で価値の高い仕事ができるでしょうし、深夜がベストタイムな夜型の人もいるはずです。

エネルギーレベルは、一日のサイクルと同様に、一週間、一年単位でも上下します。牧師をしている友人は、12月に多くのエネルギーを使うそうです。多くの人々にとっては休暇シーズンなので、エネルギーレベルを高めることは難しい時期ですが、牧師である彼はそうはいきません。その代わり、1月は家族と時間をすごす充電期間に充てています。

ほとんどの業界でも、同様のサイクルがあります。このようなサイクルを理解し、これをもとに計画を立てれば、エネルギーを長期間にわたって持続できます。

2. 睡眠を多めにとる

睡眠不足でもやりすごせる人は、わずか1~3%(参考文献はこちら・英文)。十分な睡眠をとることで、賢明な意思決定ができ、目標達成しやすくなります。必要な睡眠時間はヒトによって異なりますが、おおむね6時間半から8時間です。

3. 「パレートの法則」を肝に銘じる

「パレートの法則(2:8の法則)」を意識しましょう。この法則によると、「成果の大半は全体のわずか20%の行動によって生み出される」とされています。すなわち、会議をいつも多く開催しても、多くの人々がつるむだけです。現実なキャパシティーを超えてより多くのものを追求しても、成果にはつながりません。新しいことに取り組もうとするとき、まずは「それが影響力の高いものかどうか」を考え、目標達成につながるものでないなら、潔くやめること。例えば、大して価値のないネットワーキングイベントに出席するより、家族とすごしたり、心身の充電に時間を充てたりする方がマシです。

4. 15分の「ゆとり」をとる

僕はもともと、朝起きるのが苦手で、ギリギリまでベッドから出られないたちでした。でも、この悪い習慣のおかげで、どれほど朝のストレスが増大し、イライラを募らせることになっていたのか、次第にわかってきました。たった15分の「ゆとり」でずいぶん変わります。15分もあれば、ストレッチしたり、コーヒーを飲んだり、モノを読んだり、重要タスクを書き出したりと、より穏やかで集中した状態へと自分を促せるのです。

そこで、このような朝の「15分ゆとり習慣」を他にも応用したところ、次のように、同様のポジティブな効果が認められました。

空港に15分早く着くと、チェックインやセキュリティゲートをストレスなくクリアできる。
教会に15分早く行くと、息子を日曜学校に送り届け、飲み物を手にとり、礼拝前に一息つける。
(たとえ建物の外で待つことになっても)会議の15分前に到着すると、気持ちが整い、いい第一印象を与えられる。
わが家ではディナーパーティをよくやっているが、いつも準備に想定より長く時間がかかってしまう。15分の「ゆとり」があると、ギリギリでバタバタすることなく、お客さんを迎えられる。

僕の友人で、一日を90分単位に分けている人がいます。90分のうち60分は、会議や集中モードの仕事に充て、その前後15分を「ゆとり」に充てるのです。例えば、会議の場合、最初の15分は気持ちを整え、この後行われる会議で求める成果を思い浮かべる時間。会議後の15分は、会議メモを処理し、フォローアップやアクションアイテムに落とし込む時間にあてます。また、集中して仕事をする場合は、最初の15分間に集中しやすい環境を整え、60分間は仕事に集中した後、15分間でそれまでの仕事をまとめるようにしているそうです。

5. ソーシャルメディアの利用を制限する

貴重な「休み時間」ですら、ついFacebookやTwitterをチェックしてしまう人が多いもの。友人や同僚とつながっていられるのはいいことですが、「依存」状態に陥っている人も少なくありません。

昨年、僕は自分のFacebookやTwitterのチェック回数を2週間にわたって追跡調査しました。同時に、集中レベルや不安レベルも、一日3回モニタリングを行いました。すると、これらの間には直接的な相関関係が見受けられました。また、ソーシャルメディアで多くの時間を費やすと、次のような影響が認められました。

・ 一日の成果が少ない

関心のある分野のリンクや記事を共有してくれるアカウントを主にフォローしていたので、定期的に横道にそれてしまい、1時間たっても、大して仕事が進んでいなかった。

・ 集中レベルが相当悪化した

とりわけTwitterの場合、リンク先にある記事がどんなものか考えず「釣り記事」のタイトルについひっかかってしまう。仕事モードに戻る頃には頭の中がごちゃごちゃになっていて、それまでの仕事の流れには戻れない。

・ 自分の力不足にへこむ

面白い記事を5分ほど読んでいると、日常生活の向上のためにやるべきことがあれこれ浮かんでくるが、うだうだ考えているだけでまとまらず、具体的なアクションにはならない。思いを実践するつもりは毛頭なく、取りかかる前に気分が滅入るだけだ。

・ 夜、充電した気にならない

就寝までの数時間、くつろいでいるときにソーシャルメディアをチェックしていると、充電した気分にもリフレッシュした気にもならず、頭の中はぐちゃぐちゃのまま。エクササイズしたり、妻や友人と一緒に過ごしたり、読書やストレッチをしたり、物を書いたりしているほうが、ずっとハッピーな気分になれ、落ち着ける。

言わずもがな、ソーシャルメディアの利用時間を制限すれば、日常生活に「ゆとり」を増やせますが、実践はけして簡単ではありません。利用時間を減らす上で実際に効果があったのは、次のようなものです。

・ 利用時間をスケジュール化する

会社と自宅との行き帰りに、FacebookとTwitterをチェックすることにしました。15分ほどあれば時代にはついていけますし、オンからオフへの切り替えにもなります。

・ リンク先はすぐに読まない

気になるリンクを見つけたら、「お気に入り」に登録するか、「あとで読む」リストに追加し、1~2時間まとまった時間(自分の場合は、土曜日に子どもが昼寝している時間が多いです)に、まとめて読むようにします。こうすると、平日は横道にそれて仕事がはかどらない、なんてことにはなりません。さらに、メモをとったり、アイデアからアクションへ落とすかどうか決めたりと、読み物をより有効に活用できます。

・ 夜はチェックしない

夕方以降は、家族や友人との時間を楽しみ、一日を振り返り、自分の心の状態を確かめるようにします。

・ 「うらやましい」と感じてしまう人はフォローしない

世の中でも成功しており、かつ自分に有益な情報を共有してくれるからこそ、フォローしているアカウントもあります。しかし、単にその人生をうらやましく思ってフォローしているアカウントもあります。ソーシャルメディア上のコンテンツを見て、生産性につながらない考えを思い浮かべている自分に気づいたら、そのアカウントのフォローは解除するようにしています。もちろん、彼らが悪いわけではなく、投稿に対して自分がよからぬ反応してしまうのが望ましくないのです。このような現象は自分だけのものかもしれませんし、同様のことが他の人々にも起こりうることかもしれません。

「ゆとり」はつくるもの

失業でもしないかぎり、日常生活の中で「ゆとり」を見つけるのは簡単ではありません。仕事で成功するには、多くの業務と責任を果たす必要があります。とりわけ、意欲の高い人は空いている時間をすべて埋め尽くそうとしがちです。

たとえ家庭にいたとしても、自分に責任を課しすぎます。子どもの責任、「家庭に親がいるというメリットをすべて担保しなければ」というプレッシャー、「家中を常にキレイにして、整理整頓しておかなければ」といったストレスを自ら与え、オフィスでのデスクワークよりも多くのストレスをもたらすこともあります。

「ゆとり」は、つくるもの。3カ月に一度、自分のスケジュールを見直し、何か省けるものはないか、「15分のゆとり」のタイミングを見過ごしてはいないか、休憩時間は本当に充電にあてられているかなど、日頃の時間の使い方を振り返りましょう。正直ベースで現状を見直し、厳密に優先順位づけを行えば、次第に「ゆとり」の時間が生まれます。心が穏やかになり、仕事でも家庭でも、やるべきことをやりとげやすくなるはずです。

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/lifehacker_29222.html

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

コメントする

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp