みなさんは衣類の湿気対策をしっかりされていますか? 衣類の湿気については、季節を問わず悩まれている方も多いのではないでしょうか。今回は、高温多湿の国「ベトナム」に学ぶ湿気対策についてご紹介いたします。
「ベトナム」の気候は、“蒸し暑い”気候といえます。ベトナム人は、日本を上回る多湿環境に対してどのように向き合っているのでしょうか? 湿気対策のヒントは、常に高湿度の中で生活するベトナム人の「暮らし」のなかに隠されています。
■「ベトナム」で実践されている湿気対策とは?
1、自然の風を生かした暑さ・湿気対策
「ベトナム」では、一般市民にとってエアコンは夢の家電とも言えます。そこで、一般的な民家には通風用の小窓があり、室内には小窓から気持ちの良い風が入ってくるように設計されています。室内で停滞した熱と湿気の「すばやい排出」は蒸熱対策の最大のポイントです。自然の風を生かした通風口に、その機能が備わっていました。
2、湿気を吸収するこだわりのインテリア素材
「ベトナム」で使われているインテリア素材には、竹や籐、藁(わら)などが多く見られます。
これらは、いずれも体にベタつかないさらりとした感触で、何よりも湿気を吸収する性質を持っています。「ベトナム」では、部屋に湿気がとどまらないよう、インテリアに使う材料にも工夫がなされています。
■これならできる? 賃貸生活者にオススメの対策
「ベトナム」で実践されている「換気術」「インテリア術」がうまく実践できない人にも、有効なノウハウをご紹介しましょう。湿気により衣類にカビを発生させない三つのポイントです。
1.衣類を収納するのは、低湿度の快晴日に!
湿度が高い日に衣類を収納すると、湿気も一緒に入ってしまいます。しっかりと湿気を取る意味も込めて、収納は湿度が低い快晴の日にするよう心がけましょう。
2.収納する順番に気をつけよう!
湿気は下にこもる性質があるので、部屋の空気は下になるほど湿度が上がります。そこで、収納する順番を工夫することで対策しましょう。湿気に強い「綿・麻」などは下段に、中段には「ウール・ポリエステル」、上段には湿度に敏感な「シルク・カシミヤ・アンゴラ」などを収納するようにしましょう。
3.衣類の収納は空間を意識する!
一つの収納棚に衣類を詰め込みすぎると、通気性が悪くなります。「ベトナム」でも実践されているように、通気をよくすることは湿気対策には非常に重要です。衣類を収納するときは、容量の八分目くらいを意識しておきましょう。除湿剤も効果があるので、ぜひ一緒に入れておくとよいでしょう。
いずれも簡単にできる湿気対策法なので、ぜひ実践してみてください。日本では性能の良い除湿機がたくさんあるので、こちらもあわせて利用したいところです。しっかりと湿気対策をして、カビの発生しない快適な賃貸生活を送りましょう!
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