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映画:旧巻町が舞台「渡されたバトン さよなら原発」 賛成派と反対派、描写巧みに 県内初の試写会に800人 /新潟

かつて旧巻町(現・新潟市西蒲区)で持ち上がった原発建設計画とその賛否を巡る住民投票などをテーマにした映画「渡されたバトン さよなら原発」(池田博穂監督)が完成し、全国で試写会が始まっている。作品には同区の市民ら850人以上がエキストラとして出演した。2日には主なロケ地にもなった同区の巻文化会館で、県内初の試写会が開かれ、約800人が参加した。

同作品では、老舗日本料理店「珊瑚(さんご)屋」を主な舞台として、原発建設計画の浮上をきっかけに町民が翻弄(ほんろう)されていく様子が描かれている。
巨額の補償金を得ようとする漁協や地元経済の発展に期待する町民、一方で健康不安から建設に反対する主婦など、賛成派と反対派の双方の町民の心情を丁寧にすくい取る描写が見どころだ。昨年10月末から旧巻町を中心にロケが行われた。
試写会の冒頭、舞台あいさつに立った池田監督は「ただの記録映画ではなく、賛成派の人、反対派の人、それぞれの喜びや苦しみが出てこなければドラマとして成立しない」と語り、「今の自分、そして今の世間を考えながら見てほしい」と呼びかけた。
実際に住民投票を実施した旧巻町の元町長、笹口孝明さん(64)は試写会後、「住民投票のシーン自体は少なかったが、投票に至るまでのいきさつがよく描けていた。いろいろな人たちの思いが映画として適切に捉えられていた」と評価した。
試写会を企画した市民グループ「渡されたバトンを観る会」代表の大関正男さん(62)は「巻には食べ物、景色、文化などさまざまな宝物があるが、この映画も地域の宝物の一つになる」と話した。
家族がエキストラとして参加したため試写会に訪れたという同区巻甲、高校3年、佐藤開さん(18)は「住民投票は、多くの人が闘った結果なんだと分かった。これからの原発問題についても自分たちでしっかりと考えていきたい」と話した。
同映画製作委員会は今後、全国1000カ所以上で有料上映会を実施したい考えだ。
県内では3月10、16の両日、新潟市西蒲区で、30、31の両日には新発田市で有料上映会が開かれる予定。県内の上映会についての問い合わせは「製作、上映を支援する新潟の会」事務局(070・6575・9423)。
2月5日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130205-00000053-mailo-l15

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